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撮影助手育成塾便り.Vol.05

『 映画用フィルムの話:コダック合同会社 』

映画用フィルムの話
 今週の撮影助手育成塾は「映画撮影用フィルム」の話です。講義を行ってくれたのは、現在唯一映画撮影用フィルムを製造販売している、コダック合同会社の方です。
 映像の歴史は1824年までさかのぼります。世界初と言われている写真は、フランスのニセフォール・ニエプスが開発したヘリオグラフィというものですが、防腐剤に使われていたアスファルトと感光材を使用しており、写真と言うよりも版画といったものでした。
写真が実用化されたのは1839年、フランスのダゲールが銅板に銀メッキを塗ったものが始まりと言われていますが、やはり現在のフィルムとはかけ離れています。1885年、発明家で実業家でもあったジョージ・イーストマンとトーマス・エジゾンが開発したロールフィルムが原型と言われています。ちなみに、開発者のジョージ・イーストマンは今回お世話になっている、コダック合同会社の創設者でもあります。その後、1889年、コダックはセルロイドを使ったフィルムを開発し、これが現在のフィルムの原型と呼ばれ、35ミリの規格もこの時生まれました。
 このように長い歴史を持つフィルムですが、現在の映画はデジタルによる撮影が主流となっています。しかしフィルムの持つ映像表現はデジタルにはない質感で、今でも映像制作者に愛されています。今日の授業はそんなフィルムの持つ魅力を学ぶとともに、フィルムの仕組みや、撮影助手として必ず知っておかなくてはならない取り扱い方などを中心に教えてもらいました。
フィルムを知ることは映像制作をするうえで大きく役に立ちます。それはデジタル技術がフィルムに追いつこうとして開発されてきた事でも分かるように、その基本はデジタルでも生かされているのです。撮影助手育成塾はフィルムを基本に教えています。それはフィルムの魅力を後世に伝えていくことが、デジタルの時代になった今こそ必要だと考えているからです。

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15期生5月19日授業レポート   育成塾15期生 モリ マユコ

 今回の講義では、コダック合同会社へお邪魔して、映画撮影用フィルムについてのお話を聞きました。撮影用のフィルムがどのような仕組みで写したものの色を表現しているのかを知ることはフィルムを使って映像表現をしたいと思った時に知識として必須の要素であると思います。専門的な話になるほど難しく感じてしまいますが、求める色合いや質感の表現の為にどんな工夫が出来るのかという点で今回の講義が大きな入り口になりました。
 色温度の調整にフィルターを用いたり、フォーマットの違いで表現を変えてみたり、「フィルムを使った撮影」と一言で言ってもその中に様々な要素があり、各フィルムの特性を知って正しく扱わなければ無駄になってしまう緊張感を感じました。
 何か問題が起きた時に原因を考え、再発しないようにどうするか、ということもグループワークを通して考えることができ、それも貴重な体験でした。また、コダックのフィルムの管理体制のきめ細やかさにも驚き、それほど細かく遡って問題追及できるというのは、失敗が許されないフィルムならではの仕組みだと思いました。
 講義の最後に、コダックのフィルムが使われている映像作品を見せて頂きましたが、予算が限られる中でも映画製作よりはCMの方がフィルムを使いやすく、他との差別化が図れるというのは納得がいきました。スチールのフォトグラファーが撮影している作品も多くあり、その点も興味深いと思いました。

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撮影助手育成塾便り.Vol.14-05

『 フィルムの話:コダック 合同会社 』


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 本日の授業はフィルムの話」と題して、”コダック 合同会社”にて、映画撮影用を中心にフィルムの事を教えていただきました。
 映画『ニュー・シネマ・パラダイス』に感動されて方も多いと思います、「ほんの少し前までは、映画館で“カタカタ”というフィルムの流れる音を聞きながら(実際には聞こえないのですが)映画を見るのが、映画好きにとっては楽しみの一つでした。しかし今は技術の進歩によってほとんどの映画館がデジタルプロジェクターによる上映となっています。いまだに一部でフィルム映写機での上映を行っている映画館もありますが、最新作の映画ではフィルムプリントを制作していないので、昔の映画を上映するだけとなっています。ちょっと寂しい気持ちもありますが、プロジェクターの性能も上がったことと、何よりコスト面を考えると致し方のないことと言えましょう。
それでは撮影の方はどうかと言うと、意外にフィルムによる撮影はしっかりと続いています。デジタル全盛の世の中になっていますが、なぜフィルムで撮影をするのか? それは、フィルム撮影によってでしか得られない質感を求めるような作品で、いまだに好まれているからだと思います。作品を制作するにあたり、フィルムによる撮影が良いか、デジタルによる撮影が良いのかは、キャメラマンや監督が決める事ですし、決してデジタルが劣るわけでもないし、フィルムだから良いというわけでもなく、作品をよりよく見せるうえで、どれがこの作品に適しているかの判断となるので、今回の授業では深く追及することはしませんでした。それよりも塾生たちに今回覚えてほしかったことは、フィルムという素材がとてもデリケートなもので、その取り扱いには技術が必要であるという事です。フィルムによる作品は私たちプロの目で見る限りでは確かに良いものです。一般の方には並べて見比べでもしない限り、分からないかも知れませんが。
私たち育成塾が問題にしているのが、少なくなるフィルム作品において、このデリケートなフィルムを取り扱うことの出来る撮影助手が減ってきていることです。撮影助手がいなくては、映画は作れません。その意味では、取り扱うことの出来る助手がいなくなってしまえば、映画が作れなくなってしまいます。そのような事にならないよう、撮影助手育成塾ではフィルム技術を伝承しようとしています。今回の授業、きっと塾生たちには難しい話となったことでしょう。我々も今日一日で全部理解してほしいとは思っていません。これから始まる助手生活の中で少しずつ理解を深めていく土台となっていく授業だったと思います。


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1411.jpg5月13日授業レポート   育成塾14期生 末積 寛大

 今回はフィルムについての講義。 「この数年でデジタル撮影の現場がどんどん増えている」
「フィルムを扱える人間が少ない」とこれまでに何度も聞かされていたので、今回のようなフィルムの知識を得る講義を大切にしなければという気持ちで臨んだ。
 まず、色彩についてだが、加色法、減色法を過去に習ったことがあった。 しかし、簡単に手短かに説明を受けただけであったため、理解度は乏しい状態だった。だから、今回、詳しく教わり理解を深めることができて良かった。
 続いて、フィルムの製造工程、構造、種類、ラベルの読み方など沢山のフィルムについてのことを教わった。 フィルム自体に不備があれば、ロールやパート、スリットなどの情報を頼りに出来ることなど知ったのだが、「画像ができる仕組み」についての内容から正直、一杯一杯だった。ハロゲン銀が…とか、○感光層が…とか、新たな情報が多すぎて正確に頭に入り切っていない。 復習しなければならない。
 そして、最後に、フィルムで起きる問題について教わった。 フィルムの保存方法や取り扱い方に限らず、カメラ本体の問題でもそれが起こることを知った。 単に映像に生じる問題は一つでなく、様々な種類があり、フィルムとは非常に繊細なものだとわかった。 それに、映像を交えながらの説明だったので、わかりやすかった。

 そういった問題に対する解決へのアプローチも教わり、講義の一番最終には課題を解いた。 グループに分かれ、自分たちで考えるというのは凄く意味のある時間だった。 その日の内容を自分がどれだけ理解できているのか、他の人が自分よりどれだけ理解できているのかを知れたし、グループ内で意見の交換をすると考え方の違いなども見えた。 結果、満足のいく解答を出せなかったが、多くのことを学んだ。

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撮影助手育成塾便り.Vol.13-06

『 映画撮影用フィルムについて・コダック合同会社 』



 撮影助手育成塾の授業は予定通り行われておりますが、真に申し訳御座いませんがブログ『撮影助手育成塾便り』管理者が不在のため更新はお休みさせていただきます。なにとぞご理解のほどをよろしくお願いいたします。


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撮影助手育成塾便り.Vol.05

『 映画撮影用フィルムの話:コダック合同会社 』


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 本日の授業は「映画撮影用フィルムの話」です。
 現在フィルムで作品製作を行っているのはアメリカや欧州などの国々と、アジアでは日本とインドぐらいとなっています。インドは特別な事情で、純粋にフィルムのクオリティーを求めた作品製作を行っているのは、アジアでは日本のみとなってしまいました。フィルムとデジタルは映像を記録するという意味では同じですが、映る映像には明らかな違いがあります。キャメラにしても、フィルムキャメラは単体では映像を記録する事は出来ません、キャメラとフィルムの二つがそろって初めて映像を撮影する事が出来ます。それに対してデジタルキャメラはキャメラ本体だけでも映像を映し出す事はでき、映し出された映像を様々なメディアなどに記録する形となります。つまり、フィルムによる撮影を行うには、キャメラの取り扱いと共にフィルムの取り扱いの知識と技術を必要とするのです。
 今回の授業では撮影助手として必ず知っておかなくてはいけないフィルムの取り扱いを学びました。 様々な経験を積み、仕事の中で覚えていくことが一番良いのですが、フィルムによる撮影が減少している現在では難しくなっています。 そのため塾生たちは今日学んだ注意事項を頭に入れつつ、これから始まる「機材講習」の授業内で、先輩の撮影助手から確実な作業方法を学ぶ事が極めて重要になってきます。「この作業は危険だ」「この状況はいけない」など感じとれる経験が出来ない以上、今は事故を起こさない確実な作業を覚える事が大切です。貴重な経験を積んだ撮影助手は年々少なくなっていきます。育成塾では経験を積んだ撮影部の人が、危険な作業、安全な作業を教えてくれます。数少ないフィルム撮影の仕事が来た時には、きっと役立つでしょう。
 撮影助手育成塾はフィルム技術を中心に教えていることもあり、卒塾生にはフィルムの仕事依頼が多く来るそうです。今日の授業で12期生達もフィルムとデジタル映像は違うという事が分かってもらえたと思います。今後デジタルの授業も塾の後半で始まります。そこでデジタルがフィルムに追いつけない決定的な違いも学びます。フィルム映像は決してなくしてはいけないものです。それと同時にフィルムを扱う技術者の育成も大切になっています。技術の伝承を掲げて運営されている撮影助手育成塾はフィルム文化を継続するために、若い人たちへの育成に力を注いで行きます。


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12-06-00.jpg5月23日授業レポート   育成塾12期生 遠藤 祐介

 今回はコダックを訪問しました。フジフィルムが映画フィルムから撤退したのでコダックが唯一の映画フィルム製造メーカーになってしまいました。その唯一のメーカーを訪問できるとあって楽しみにしていました。
 話の内容はかなりの難易度でした。加色法や減色法は学校で少し習っていましたが、忘れている面が多かったです。フィルターの話などはプロジェクターを使って説明して下さったのでとても分かりやすかったです。フィルムの缶ラベルの話も書いてある内容を一つずつ丁寧に教えて下さったので理解できました。助手になったらかなり役立つ内容でした。ラベルをしっかりと管理し、問題が起きてもスムーズに対応できればいいと思いました。最後の問題解決の例題はとても難しかったです。正直、磯崎さんや白川さんの意見がなければ解けていなかったと思います。現場に出たらいち早く異常に気付けられるように、トラブル対応の技術も習得していきたいと強く思いました。
 そして今後のフィルム撮影のことが不安ですが、アカデミーやCM業界で賞を受賞している作品はフィルム作品がとても多いということを知りました。私たちが映画業界の担い手としてフィルム作品を後世に残していきたいです。


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撮影助手育成塾便り.Vol.11-05

『 映画撮影用フィルムの話・コダック合同会社 』


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 本日の授業は「映画撮影用フィルムの話」です。電気的に作られるデジタル映像と違い、ありのままをフィルムに焼き付ける映像は、人に心地良い感覚を与えると言われています。この貴重な映像記録メディアであるフィルムとはどのようなものなのか、唯一のフィルム製造メーカーのコダックの方に詳しく説明してもらいました。
 フィルムはどのような工程を経て作られているのか、 どの様な原理で出来ているか、 そしてフィルムを取り扱う際、注意しなくてはいけない事は何かなど、 撮影助手として知っておいて欲しい事は沢山あります。全てを今日一日で学ぶには難しいので、特に必要な事をまとめての講義でしたが、それでもフィルムについて初めて学ぶ塾生たちにはいささか難しい様です。
 フィルムが映像を写す原理や色を発色する仕組みは、撮影部として全て必要な知識です。誰もが簡単に映像を撮影できる現代では、この事を考える人は少ないでしょう。記録された映像をそのまま受け入れているだけではプロとは言えません。原理を知り、それを利用しながら自分らしい映像を作ってこそキャメラマンと言えるでしょう。何をすればどの様になるかを知って映像を作るキャメラマン、それをサポートする助手も知識を持っていればスムーズなアシストが出来ることは言うまでもありません。そしてフィルムは大変デリケートで、誰もが簡単に取り扱えるわけではなく、一つ間違えると取り返しのつかない事故へとつながります。撮影助手として現場に立つ以上プロらしい仕事ができるよう、今日の授業は何度も復習して覚えましょう。
 デジタル全盛のこの時代だからこそ、フィルムに対する知識を持った人材が必要です、塾生たちには頑張って次世代につなげる撮影部となってもらいたいです。


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06-01.jpg5月31日授業レポート   育成塾11期生 こむろ あやか

 今回はKodak社にて映画フィルムについての講義でした。フィルムの仕組みや基礎はもちろん、缶のラベルの見方等教えて頂きました。 正直、内容は難しく、理解するのに時間がかかりそうです。そんな中、特に印象に残ったのは、フィルムに問題が起きたときの原因の見つけ方です。大学でフィルムの扱い方は教わりましたが、実際にフィルムに問題が起きたとき、その解決の仕方については教わることはありませんでした。そのことに当時の私は疑問をもつこともなく、フィルムに何か問題が起きたらKodakに任せればいいと思っていました。
 しかし、講義を受け、実際はそれではダメだと気づきました。フィルムは繊細なものなので、問題の原因はいくつもあります。その問題を特定するためには撮影部の記録も重要だからです。いつどこで、どのようにして、どのような問題が起こったのかフィルムに関することを理解しなければならない。それを理解するだけで、問題解決に一歩近づけます。また、自分がそれをわかるだけで、今後の対処や撮影プランを考えることができます。
 フィルムを扱える者が少なくなってきたということは、それだけ知識がある者も少なくなってきたということです。しかし、フィルム撮影は少なからずこれからも続いていくと思うし、やっていきたいと思う。デジタルでの撮影が多くなってきた今だからこそ、フィルムについて分かるようにならなくてはいけないと思いました。


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