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撮影助手育成塾便り.Vol.14-18

『 フォーカス特講 』


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 撮影助手育成塾の短い夏休みも終わり、いよいよ合宿に向けてラストスパートの授業が始まりました。天候は相変わらずすっきりしない夏ですが、塾生たちは熱く頑張っています。
 本日の授業は「フォーカス特講」です。フォーカスとはピントとも呼ばれてもいますが、一般の方には馴染みのないものでしょう。一般の方が使うスチールカメラやデジタルビデオキャメラなどは、オートフォーカスと呼ばれている機能によって、自動的にフォーカス(ピント)をキャメラが合わせてくれますので、撮影者が合わせる必要はありません。ですが、プロである私たちはオートフォーカスと呼ばれる機能は使用しません。理由は簡単で、機械では映像表現に合わせたフォーカス(ピント)が行えないからです。皆さんが見ている映画の映像は、フォーカスマンと呼ばれる撮影助手によって、自然と内容に感情移入が出来る様に作られているので、その技はベテランのフォーカスマンになればなるほど、匠とも呼べる素晴らしいものです。日本ではキャメラマンになるための通過点となっていますが、海外では“フォーカスプラ”と呼ばれ、その仕事を専門職として成り立っている重要なパートなのです。ピントの難しいところは、ぼかしてしまうと後で直すことが出来ない点にあります。デジタル技術が進んでいるこの時代にあっても、これは変わりません。今は撮影後すぐに確認ができる時代になったので、すぐに撮り直しが出来ますが、一昔前は、フィルムを現像してからでなくては分からなかったので、フォーカスマンは常に緊張の連続の中で撮影をしていたものです。
 現在、インターネットなどの映像コンテンツが増えたことで、ドラマなどの撮影本数が大幅に増えてしまい、フォーカスマンの不足という事態になっています。その為、以前は経験を積んでようやくフォーカスマンになっていたのですが、助手不足という流れの中で、明らかに経験の不足している撮影助手がフォーカスマンをやらなくてはならない事態が起きています。たまにテレビドラマを見ていると技術不足が明らかな仕事が見られるようになっており、そのドラマ自体の面白さを壊してしまっています。これは悲しい事です。今日フォーカスマンの特講を受けた塾生たちも、そんな世界に入って行かなくてはならないので、育成塾では少しでも技術を教え、役立てられるようにしています。難しい事ではありますが、現役の先輩たちから学べる育成塾での場を使って、多くの事を学び成長してくれることを期待するばかりです。


ナック イメージテクノロジー


1402.jpg8月19日授業レポート   育成塾14期生

 ナック様で、デジタル機材を用いたフォーカスプラーの実習を行いました。今回はSONY55とARRI ALEXAの二機があり、私はSONY55の班でした。肝心のフォーカスプラーについて、初めは全く上手くできずどうしようかと思いましたが、後半改善出来たかどうか、試写が怖くもあり楽しみです。
 撮影前の細かな設定や、機材によっての「出来る」「出来ない」を把握しておくことなど、機能や設定方法、データフォーマットに沢山の種類があり、機材ごとに色々と異なるデジタル機器では、助手の役割も更に大きくなるのだなあと思いました。覚えねばならないことが沢山あります。
 レンズが決まってからフォーカスのデジタル深度表を計算して用意しておくこともあると伺い、デジタルにはデジタル向けの配慮が必要なのだと思いました。
「XAVCの2K」 「ProRes」 「S-Log」 「LUT」など、パッと言われて理解出来るようにしたいです。これまでいまいち理解出来ていなかったRAWやLogのデータ、そこにLUTをあてて好みのトーンを作ることなど、講義を通して少し解ってきました。色温度とコンバージョンフィルタについて、デジタル・フィルムを絡めて教えていただき、とても解りやすかったです。
「チーフは絞りをどう決めるのか」「現場用のモニタにLUTを当てていた場合、編集担当者にその情報を共有するのか。するなら、どういう情報が必要になるのか」気になるので、また質問させて頂こうと思います。

文化庁 次世代の文化を創造する新進芸術家育成事業

撮影助手育成塾便り.Vol.13-33

『 デジタル撮影&フォーカス練習 』


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 デジタル撮影関連の授業が始まり、基礎的な知識や撮影助手としての対応、そして先週は実際に幾つかのキャメラを触っての授業、そして今日は実際に撮影をしました。様々な設定をしながらどのような違いがあるのかを、体験する授業です。実際には今の撮影現場ではDITと呼ばれる方がキャメラの設定をすることが多いので、撮影助手が行わない場合が増えています。とは言え、キャメラを管理し映像に直接責任のある撮影部としては、一通りの事は覚えておかなくてはいけません。DITのいない現場もあれば、緊急的な事で取り扱いをしなくてはならない場合もあります。知識を持っている事は必要な事です。
 この日はデジタル撮影の体験と共にフォーカス送りの練習も合わせて行いました。一昔前はフォーカスマンと言えばベテランの撮影助手が行う重要な仕事でした、なぜならフォーカスを合わせるのには熟練の技術が必要であり、そして画作りにおいてフォーカスは重要な表現力の一つで、ベテランのフォーカスマンともなれば、作品の内容を盛り上げていくフォーカスを作り上げていたからです。
現在においてもそれは変わりのない事ですが、デジタル技術の普及により様々な作品が多く作られ、制作本数の増加は撮影助手不足という状況を作り上げてしまいました。今、ベテランの撮影助手は休む暇もないほどの忙しさで、多方面から仕事の依頼が舞い込んでいます。そのような状況では、思うようなベテラン撮影助手を見つけることが出来ずに、やむなく新人の撮影助手にフォーカスを任せなくてはならない状況も出ています。フォーカスマンというとても重要なポジション、新人にはとても荷が重い仕事ですが、塾生たちもいつフォーカスを任されるかわかりません。
 一昔前、撮影所システムがあった時代は撮影所で先輩のフォーカスマンから直接指導を受けながら技術を勉強していましたが、撮影所システムが無くなった現在では、撮影助手それぞれが独学で勉強するしかなくなっています。育成塾ではそのような状況を考え、授業の中で練習し、技術の伝承をできるようにしています。上手くできないまでもそれなりに出来るようになっていれば慌てることも少なく、ほかの方々からも早く信頼を得ることができます。塾生が少しでも早く現場で活躍して行けるように、撮影助手育成塾では考えた授業を行っています。


撮影助手育成塾


1303.jpg 11月12日授業レポート   育成塾13期生 小林 悠紀

 今回は、JSC事務所、近辺の公園にて、デジタルキャメラの講習とフォーカスの練習をしました。キャメラはSONY F3を使用し、まずは設定を触れることから始めました。今回の撮影では、VIEOとLog撮影の比較を次回のヨコシネでする為に、同じシーンで切り替えながら撮影をしていきました。
 実際の現場では、そんなに頻繁に切り替えることはないかと思いますが、撮影助手として、設定メニューを、ある程度さわれて、そしてミスがないようにする為にもどんな事でも、すぐに安全に対応できるように練習していこうと思いました。
 F3は同じSONYではありますが、F55とは大きく違うところもありましたが、設定メニューでの名前や配置などが少し似ている為、覚えやすかったです。今後も同じようにメーカーごとに覚えていき、初めてのキャメラでもすぐに設定を触れるように勉強していこうと思います。
 フォーカス特講では、交代で被写体をやり動きを決めてフォーカスの練習をしていきました。
講師の方が、「フォーカスの合っているところに、観客の目がいってしまう」と言っておられ、パンなどとともにフォーカスを合わせて行く過程で、ストーリーに必要のないものに合ってしまうとダメなので、送るタイミングやスピードを意識しなければプロのフォーカスマンにはなれないと思います。
 今では、デジタルキャメラの普及により、フォーカスマンが不足しているということで、新人がフォーカスマンを任されることがあると聞き、普段からフィート感覚を養い、どうすれば気持ちよくフォーカスを送れるのか、研究していざという時に焦らないいように勉強していきます。


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撮影助手育成塾便り.Vol.47

『 フォーカス送り実習 』


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 本日の撮影助手育成塾は「フォーカス送り」の練習です。フォーカスと聞いてお分かりになる方も少ないでしょうが、「ピント」と言えばご存じだと思います。動画撮影の世界ではピントは「フォーカスマン」が合わせます。映画の世界では「セカンド」とも呼ばれています。スチール写真ではオートフォーカスが当たり前になっていますが、動画ではオートフォーカスは使用しません。それは、ピントも芝居作りにおいては重要な要素になるからです。どこにピントを合わせ、どこのピントをぼかすかで芝居が良くも悪くもなるので、映画の中では感情を伝える手段のひとつとしてとても重要です。ピントはキャメラマンが合わせると思うかも知れませんが、芝居に合わせてキャメラを動かしているキャメラマンには、ピントまで合わせている余裕はありません。だから撮影部の助手が代わってピント合わせをするのですが、これは実に難しい作業です。動いている人物の距離を目だけで判断して送るには、相当の練習が必要です。それに加え、映画などのドラマでは、シナリオに合わせてより効果的なピント送りが求められ、これには多くの現場経験が必要となります。一人前のピントマンになるには時間がかかるのです。
しかしながら現在の撮影界の現状では撮影助手の不足が問題となっています。塾生たちのような経験のない撮影助手が現場でいきなりピント送りをしなくてはならない場合もあります。こうして、新人にとっても大きな責任が任されてしまう状況がここ数年続いているのです。そこで今回の授業は、少しでも塾生がこの先困らないように、先輩たちの技術を少しでも教えるために行いました。
 また今日は、西華デジタルイメージ株式会社より、デジタルキャメラのREDをお借りして授業で使用しました。REDキャメラは映画など多くの撮影で使用されるキャメラです。これから撮影の現場で必ず使用するキャメラなので、フォーカスの練習と合わせて使い方も学びました。
 今撮影助手になるのは大変なことです。学ぶ場が少ない上にいきなり任される大役、覚えることが多くてどうにかなりそうです。塾生たちはプロの技を経験豊かな撮影助手から学ぶことができます。学んだ技術を生かせるかどうかは塾生次第なので、教わったことを忘れず、自分なりに練習してほしいです。


西華デジタルイメージ株式会社


1207.jpg3月 5日授業レポート   育成塾12期生 白川 祐介

 今回の講習では午前中はREDを使い、後半はフォーカスの練習をしました。
 レッドはカメラとしては変わった形で本体には電源ボタン以外なく、操作は全部タッチパネルという独特なカメラなのですが、使ってみると操作がとてもしやすく、操作系が一点で統一されていることで助手も仕事がしやすいなと感じました。見た目はただの箱なので使いやすくするためにはいろいろ取り付けなくてはならず、上手く使いやすいように取り付けるのが助手の力の見せ所だなと思いました。自分が使うと思って使いやすいように工夫していきたいです。フォーカス実習では必ずしもボケていることが悪いことではなく、どこでぼけてどうピントがあった状態にもっていくのが気持ち良く見れるかを考えることが、もっと重要と知りました。ものにもよるのですが、大体は急いで持っていくよりも緩やかにすっと持っていく方が気持ちが良いなと、みんながやったフォーカスを最後にモニターで見ながら思いました。


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撮影助手育成塾便り.Vol.11-45

『 フォーカスの練習 』


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 撮影助手には“フォーカスマン”と呼ばれるパートがあります。撮影セカンドとも呼ばれていますが、主にキャメラのフォーカスを合わせる役目の撮影助手です。だいたいは撮影助手となって5、6年目ぐらいに撮影サードから昇進するのが一般的です。映画は動画とも言われるように動く映像です。役者の動きに合わせてフォーカス(ピントとも言われています)を送らなければならないのですが、これが実に難しい仕事なのです。アメリカなどではフォーカスマン専門に仕事をしている人もいて、大ベテランともなるとキャメラマンと同じぐらいの報酬で働いている人もいます。
「ただピントを合わせるだけでしょ?」と思うかも知れませんが、素人ではまず無理な仕事です。
今日の撮影助手育成塾は、フォーカス送りを練習する授業です。ベテランのフォーカスマンはそれぞれ工夫を凝らした技を持っています。被写体の動きに合わせてレンズのピントを送るのですから、被写体を見ていなくては送れないのですが、一方でレンズに書かれたピント表示も見ていなくては、これもまた送れません。被写体を見るのか?レンズを見るのか? フォーカスマンそれぞれやり方は違いますが、私がフォーカスマンだった時は、ほとんどレンズを見ていませんでした。先輩に教わり、自分でアレンジした技を使いピントを合わせていました。ピントがぼやけてしまう事は、映画やドラマにとっては一大事です。難しい仕事でもフォーカスマンはピントを合わせなくてはなりません。プロですから当然なのですが、これが実に難しいのです。スチールカメラのようにオートフォーカスでやれば良いのではと思う方もいますが、ドラマのように物語の内容に合わせてより一層盛り上げていくようなフォーカスの使い方もあり、機械では絶対に無理な部分があるのです。 
今、このフォーカスマンが現場では不足しています。デジタル撮影が増えて、フォーカスマンの需要が増えた事が原因なのですが、人材の育成は進んでいません。撮影助手育成塾を卒塾した塾生たちが現場で多く活躍していますが、塾生は即戦力と見られており、卒塾して間もない塾生が、いきなりフォーカスを任される事もあるそうです。少し可哀想にも思いますが、人材不足で致し方のないところなのでしょう。そのため塾生たちも、少しでもそんな時のためにと、プロの助手から手ほどきを受けて練習をし、その感覚を身につけるべく頑張っています。
 皆さんが映画やテレビドラマを見て楽しんでいられるのは、この様なフォーカスマンの努力あってこそです。フォーカスは合っていて当たり前と思われているので中々評価を得られないのですが、一番の功労者なのかもしれません。


西華デジタルイメージ株式会社


1114.jpg2月28日授業レポート   育成塾11期生 松本 真二

 2月28日、フォーカスマンの仕事を学びました。この塾に通うようになり、撮影部の中の役割を知りました。その中で驚いたのがフォーカスマンという仕事でした。キャメラマンの創るフレームの中のものを、演出通りにピントを送っていく仕事です。口で言うのは簡単なのですが、実際にやってみるととても難しい仕事だと思いました。合宿で実際にやった時は本当に緊張しました。役者の演技を見て、尚且つレンズのフォーカスの基線も見ていないと正確に送れません。ピントがあっていて当たり前の職種なので、一瞬とも気を抜けない仕事だと感じました。目を養うため、距離感というものを普段から意識して生活したいと思います。



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