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撮影助手育成塾便り.Vol.11-09

『 キャメラマン講義:戸田圭太 撮影監督&機材講習 』


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 「過去があるから現代がある」と言われるように、映画製作のスタイルは過去からの積み重ねによって現在に至っていることは間違いありません。本日の撮影助手育成塾は講師に戸田 圭太 撮影監督をお招きし、映画撮影の歴史について少し学びました。
 1895年にリュミエール兄弟によって初めて商業映画が公開されてから120年の歴史の中で、次々と新たな技法が考え出され映画は成長を続けて来ました。当初は単一の画面を観ているだけの単純な映画でしたが、その時々に現れた幾多の映画人によって新たな技術や技法が生まれ、多くの人々を魅了し楽しませてきました。現在ではデジタルCG技術による機械の力によって作れない映像はないほどに発展してきました。その結果、映像を作り上げるという考え方が別方向に向かい、新しいものを考えて作り上げるという基本的な部分が抜けてしまいがちであるように思えます。今日の授業で塾生たちは、当時の映画人たちがいかに楽しんで映画を作っていたのかわかったことと思います。大勢でアイデアを出し合い挑戦して一つの作品を作り上げていたこの時代は作り手も観客も心より映画を楽しんでいたことが映像からも伝わってきます。商業主義的になりきってしまった現在の映画がいけないとは思いませんが、塾生たちには、「映画は楽しみながら作るものだ」と分かってもらえればうれしいです。
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 さて、撮影助手育成塾では毎年9月に撮影実習合宿を行っています。この授業では、プロキャメラマン、撮影助手、照明、特殊機材のスタッフによって作品が作られ、塾生たちはそれぞれのプロの下についてアシスタント経験をする授業です。プロのキャメラマンや撮影助手から出される指示をこなしながら撮影の経験をすることを目的とした授業です。この撮影実習のための授業が、本日午後からいよいよ始まりました。まずは撮影助手に必要な道具をそろえてもらうために、JSC青年部の二人から、普段の仕事で使用している道具を見せてもらい、まず最低限必要な道具から教わり、購入場所から購入方法まで説明してもらいました。助手に必要な道具といっても、撮影助手の仕事に適した道具選びをしないと、無駄な出費となってしまいます。はさみ一つをとっても、その辺の文房具売り場にあるはさみでは駄目であることに驚いた様子でしたが、初めから良い道具をそろえることは、結果的に無駄を省けて良いのです。「安物買いの銭失い」ということわざがありますが、そのようなことがないようにしましょう。


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10-02.jpg6月28日授業レポート   育成塾11期生 ふなこし くるみ

 午前中は戸田桂太さんのお話。写真がうまれて、映画につながり、現在までどのように変化したか、おもに1900年前後の写真や映画を見ながら説明していただいた。大学の授業で触れたはずの映像も、撮影のアングルや技術の面から見てみると新しい発見があり面白い。生まれた時から写真や映画があった人とは違い、ゼロから映像を作り上げてきた人たちは、その短い映像をいかに新しいものにするか試行錯誤していたのだろう。たった数年で異なる撮り方がいくつも出てきていた。今回みたものは笑いをテーマにしたものが多く、ちょっとした生活の風景や人間のクスッと笑えるところを大事にしていて素敵だと感じた。一番シンプルな時代の作品をみることも、新しい発見につながる。
 午後は、撮影助手として必要な道具を細かく教えていただいた。小さな道具ひとつにもお気に入りのメーカーや品番があり、作品ごとに新しい道具や自分に一番しっくりくるものが増えていくのは楽しそうだ。いかに作業を効率よく進めていけるかを第一に道具を選んでいきたい。


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撮影助手育成塾便り.Vol.11-08

『 キャメラマン講義:藤澤順一・浜田 毅 撮影監督 』


藤澤 順一 撮影監督 キャメラマンになろうと多くの人が様々な場所で学んでいますが、皆がキャメラマンまでになれるわけではありません。キャメラマンとして自分の作品を残すまでには一筋縄ではいかないことを覚悟しなくてはなりません。キャメラマンになるということは、それほど大変なことなのです。
 本日の授業は『キャメラマン講義』です。午前中に講義をして下さったのは、『八日目の蝉』『船を編む』を撮影された、藤澤 順一 撮影監督です。塾生たち一人ひとりに問いかけるように話をしてくださる藤澤氏も、助手時代とキャメラマンになってからも大変苦労されたそうで、一人ひとりの質問に丁寧に答えて下さいました。特に、今まで多くの方々との出会いに、今の自分があることを話していたのが印象的で、「決して一人ではキャメラマンになることは出来ない」このことはキャメラマン誰もが思うことです。
浜田 毅 撮影監督 この日午後から講義をして下さった、『利休にたずねよ』『ペコロスの母に会いに行く』を撮影された、浜田 毅 撮影監督も、節目節目での人との出会いが、いつの日か大きなチャンスとなって自分を成長させてくれたことを話されていました。「チャンスは必ずある」その言葉が浜田氏の軌跡を物語っているようでした。映画は一人では出来ないことは誰もがわかると思います。だからこそ人との出会いは大切です。今日、藤澤氏と浜田氏との出会いは塾生たちにとって大きな出会いかもしれません。この先撮影助手として仕事を続けていく中で、今日の出会いがどこかでつながってくるかも知れません。藤澤氏と浜田氏はともに同じ場所で助手時代を歩み、今でもとても親しい間柄だそうです。 
11期生たちも、同期生としての出会いが、将来大きなチャンスを運びあう仲間となるかも知れません。11期はまだ始まったばかりですが、ライバルとして、仲間として共に頑張っていってほしいものです。


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09-03.jpg5月21日授業レポート   育成塾11期生 石原 毅

 今回はキャメラマンの藤澤順一さんと浜田毅さんにお話をして頂きました。午前の講義をして下さった藤澤順一さんのお話では助手として撮影後の仕上げにも参加することがキャメラマンになるために大きく役立つという事を聞き、撮影現場で見た事を仕上げで確認し、今後の撮影をどのようにしたらそのように出来るかを経験で覚えていくために不可欠であると思いました。また仕事をしていく上で、信頼を得てゆくことが次の仕事に繋がっていくというお話が印象的でした。

 午後の浜田毅さんにして頂いたお話では、技術を得る事は最低条件であるとおっしゃっていました。フレーム内で如何に観客に観せるか、全部写すのではなくフレームの外を意識させる事を強調されていましたが、フレーム内と外で表現したり工夫したりする事が映画撮影の面白さであると思えました。

 これまで様々な経験を経てキャメラマンになった色々な方のお話を伺いましたが、改めて撮影監督の方々はそれぞれ、独自の考えで取り組んでおられると実感しました。私も自分の考えを持ち、自分のやり方を考え出せるように技術を習得し努めたいと思いました。


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撮影助手育成塾便り.Vol.11-07

『 現像所の話・株式会社IMAGICA 』


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 キャメラマンは撮影中に全ての役割が終わるわけではありません。むしろ撮影後に映像にどのように手を加えるかも大切な仕事です。本日の授業は、イマジカで現像所と撮影部の関わりを、技術スタッフの方々に講義していただきました。
 フィルムの撮影が少なくなってきた現在では、現像処理の作業などよりポストプロダクション (Post-production)の方がメインとなってきていますが、日本では現在でもクオリティーにこだわる人達によってフィルムによる撮影が続いています。撮影部の助手の中にはフィルムでの撮影を経験したことがない人も増えており、今回講義をしてくださった方々の話はとても貴重です。フィルムの取扱いには様々な注意事がありますが、それを知らない助手は危険な存在と言えます。そのような事がないように撮影助手育成塾ではフィルム取り扱いの技術を教えているわけですが、それでもデジタルによる撮影がほとんどの今日では、教えられた技術を自分の中で維持することも大変なことです。そんな時に大きな力となってくれる現像所の技術者の方たちは実に頼もしい存在と言えます。
現在も同じですが、フィルム全盛の時はタイミングマンと呼ばれる技術者の方は、キャメラマンと緊密なパートナーでした。少しでも手の込んだ作品ともなると、テストを重ねその都度タイミングマンと打ち合わせし、どのような形で撮影をし、どのような形で後処理をするのかを細部にわたって決めたものです。撮影中に出来上がりの映像が確認できないフィルムだからでもありますが、このような作業の流れがキャメラマン自身に多くの知識を与えてくれました。
デジタルの時代、実に様々な事が後処理作業で出来るようになりました。撮影中のミスも直ってしまうこの時代では、ともすれば撮影後に何とかなるだろうと安易な考えで進める人もキャメラマンの中にはいますが、それでプロと言えるかは疑問です。撮影中の作業と撮影後の作業両方を計算して作品を作れるように、ポストプロダクションの作業は勉強しなくてはいけません。新しい技術が次々に出て来る現在、技術者の方たちとは常に親しくしておくように心がけましょう。


イマジカ
 

08-02.jpg5月14日授業レポート   育成塾11期生 樋口 覚

 6/14、イマジカ様(東京映像センター)にて、講義・現像所見学の授業を受けた。
 午前は「フィルムについて」という資料を使って、フィルムを取り巻く現在の環境、フィルムの構成、フィルムのメリット・デメリットなどについて学んだ。最近では16mmフィルムの需要が増えているという話や、ライトボックスとライトバルブの存在、長期保存の為の3色分解レコーディングネガの存在などは全く知らない事だったり、最新技術を学べて良かった。午後は「撮影からDCPまで」という資料を使って、DI(デジタルインターメディエイト)仕上げのワークフロー、デジタルのメリット・デメリットなどについて学んだ。中でもデジタルのスタンダードは常に変化しているという話と、フィルムは明るい赤が苦手でデジタルは明るい赤や緑が得意という話、2D上映はホワイトスクリーンで3D上映はシルバースクリーンが為になった。
 その後、試写室にて「俺の求婚」というサイレント作品と「ALWAYS三丁目の夕日」の予告編を観た。試写室はスクリーンはつなぎ目がなく大きなスピーカーになっていて、試写する人の座り位置で音が変わらない様に椅子からも音が出ていて、無音の空調があったりとスゴイ設備だった。「俺の求婚」は純粋に面白く、デジタルになると思うが卒業制作が落ち着いたら短編のサイレント作品を撮ろうと思った。また、音を聴く為に観た
「ALWAYS三丁目の夕日」の予告編は音がスゴ過ぎて鳥肌が立った。

 コダックさん、ナックさんと比べて内容が少なめだからか数学的な話がないからか分かりませんが、一番分かり易い講義だった様に感じました。現像所の見学も良かったですが、試写室でプロの方が観ている場所で作品を観られたのが一番いい体験になったと感じました。


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撮影助手育成塾便り.Vol.11-06

『 キャメラとレンズの話・ナック イメージテクノロジー 』


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 今週の授業は「キャメラ機材の話」です。映画の撮影に使われてきたキャメラとレンズを中心に、機材開発とレンタルをする『ナック イメージテクノロジー』へ伺って、技術者の方々に講習をしていただきました。
キャメラ機材は改良が加えられて進化してきましたが、フィルムを止めて映像を映し次へ送る繰り返しを1秒間に24回行うスタイルは今も昔も変わりません。その仕組みは実に単純ではありますが、その動きには正確さが要求される精密機械です。一昔前のキャメラでは、正確に1秒間に24コマを出す事は難しく、撮影助手は絶えずキャメラの回転に気を遣っていたものですが、現在のキャメラではそのような心配をすることはほとんどありません。しかし、キャメラも機械である以上絶対に故障しないという保証はありません。そのために撮影助手は小さな異常も見逃す事なく対応できる知識を持つ必要があります。実際に何度か経験した事がありますが、このような場合に撮影助手はキャメラの音などで正常に動いているか、トラブルを抱えているかを瞬時に感じ取る事をします。経験から成し得る事ですが、正常な音と異常がある時の音を聞き分けられるのです。少しでも「おかしい」と感じた時にキャメラを停止できれば、大事に至らないということは分かると思いますが、プロならば問題を最小限で抑えられるような技術も必要なのです。
 キャメラと同時に撮影には欠かせない機材で「レンズ」があります。昔のキャメラでも「良いフィルム」と「良いレンズ」があれば最新のデジタルキャメラに負けない映像で撮影が出来ます。それほどレンズの進化は凄いもので、緻密に組上げられたレンズの中には数百万の価格のものもあります。撮影助手はこのレンズを取り扱うのが仕事の一つです。その取扱いには多くの注意点があり、知らずに作業をすると大きな事故へと繋がってしまいます。この辺はよく覚えておかなくてはならない事で、取り扱いの知らない助手では仕事はないと言っても間違いありません。
 間もなく11期生達も実際に自分たちで機材を取り扱う実習が始まります。撮影助手育成塾では現役の撮影助手が講師として教えに来てくれるので、良いことと悪いことをしっかりと学び、決して事故などを起こさないような撮影助手になってほしいです。プロが使う機材をそのまま実習で使う事となるので、講師に来てくれる助手たちは厳しく教えることとなりますが、現場に耐えられる助手となるために頑張りましょう。


ナック イメージテクノロジー


07-01.jpg6月 7日授業レポート   育成塾11期生 入江 望

今週はナックイメージテクノロジーでキャメラの基礎知識、レンズについての講義でした。撮影機材の核とも言えるものだけに必ず知っていなければならない事項です。
 キャメラに関しては映像の歴史から現在のフィルムキャメラの構造や映写環境を教えて頂きました。特に印象に残っているのは、フィルムからデジタルへの移行が進んでいる現在、アーカイブにもその影響が出ているというお話でした。デジタルデータの方が劣化が少なく、保存にはいいのではないかと思っていたのでフィルムの方がデジタルよりも寿命が長く、確実な保存方法だ、という事に驚かされました。アーカイブの面でもフィルムはまだまだ現役のメディアだという事を思い知らされました。
 レンズについては今まで何となく使っていたレンズがどの様に設計され、なぜ画が映し出されるのかを教えて頂きました。しかし、レンズの仕組みは非常に難しく、私は半分も理解できていないと思います。それだけレンズは考えられ絶妙なバランスで成り立っているものだという事がわかり、何故あんなにも高価なのかも頷けるものでした。
 今週の授業で感じたのは、映画の撮影が如何に現場にいない人たちにも支えられているか、という事でした。キャメラやレンズは時代と共により高性能になったと同時に仕組みも複雑化し、技術も複雑になっています。日夜、技術の発展が進む中、その研究をしている人により現場が成り立つ事を実感しました。
 私たちはその複雑なバランスで成り立っているものを現場で使う事になります。一部でも仕組みを理解していなければ、突然のトラブル等には対応する事ができません。撮影助手育成塾はまだ始まったばかりですが、こういった技術を直接教えて頂ける機会はあまりないです。一回一回の授業でより多くの事を学んでいかなければなりません。もう一度気を引き締めて授業に取り組みたいと思います。


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