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撮影助手育成塾便り.Vol.42

『 機材講習:ARRI 535・2回目 』


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 今週の撮影助手育成塾は前回行った、“ARRI 535” 35ミリキャメラの「機材講習」です。12期生の授業も間もなく終了を迎えます。35ミリのフィルムとキャメラを使った授業は、今回と来週の授業で終わりです。この撮影助手育成塾は今でもフィルム撮影の技術を中心として行っています。
「フィルムキャメラでもデジタルキャメラでも、映像を記録する意味では同じだが、まったく別物」と言われます。撮影部の仕事では、どちらも違いはないように思えるのですが、フィルムで撮影をしている現場では、撮影部だけでなく、他のパートの人達にも「やっぱりフィルムでの撮影はいいよね」と言われるように、どこか撮影の現場に心地よい緊張感が生まれます。勿論、フィルム撮影の時代をよく知っている人達の間でのことですが。
「君はフィルムを取り扱える?」 そんな言葉を最近よく耳にします。撮影部の中でのことですが、初めて一緒に仕事をする撮影助手に先輩助手が質問する言葉です。それほど今はフィルムを取り扱える撮影助手が減っているのですが、現在でもフィルムでの撮影は行われており、取扱いのできる撮影助手は貴重な存在になっています。どうしてこのような状況になったのでしょうか? それは撮影助手を育成する場がなくなってしまったのが一番の原因だと思われます。フィルムでの撮影が主流だった時は仕事の中で覚えていけたのですが、デジタルが主流となった今日では、覚えたくても学べないのが実情です。
撮影助手育成塾は、基本的に撮影助手を育成する日本で唯一の場です。フィルムでもデジタルであっても、しっかりとした撮影助手の仕事ができるように教えることを目的にしています。ただ、一つひとつの作業に神経を使うフィルム技術を知っている方が、撮影の現場では良い仕事ができるので、フィルム撮影の技術を中心としています。
 撮影助手育成塾の活動は、世界の撮影監督が集まる場でも評価を得て注目されています。フィルムを使用する仕事は、機会としては少ないのでしょうが、間もなく卒塾し現場へ出て行く12期生たちも、学んだ技術を次の世代に伝えていける撮影助手になってくれることを望みます。


三和映材社


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撮影助手育成塾便り.Vol.41

『 露出計の説明&フィルム現像・プリント体験 』


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 映像表現で重要な要素は、構図・ピントと露出になります。本日の午前中の授業は露出を計測するための機械、露出計についてです。露出計を製造販売しているメーカー、株式会社セコニックの技術者の方が講師として、露出の説明と露出計の使い方を教えてもらいました。
 今はデジタルキャメラ以外でも携帯やスマートホンに内蔵されたカメラで誰でも簡単に写真や動画が撮れるようになりました。しかし、30~40年ほど前は露出を計測しながら写真を撮影するのが普通で、それなりの知識が必要でした。そのため写真や動画を楽しむことは誰でもできることではなく、勉強と機材をそろえるための費用が必要で、一般的には遠い存在と言えました。しかし、写真は誰もが大切な思い出の一枚と望んでいたこともあり、今回お世話になったセコニックをはじめ、カメラを製造販売しているメーカーは、専門的な技術を必要としないオート露出のカメラを開発し、今こうして誰もが写真を楽しめるようになりました。オート露出での撮影は、ただその場を記録するもので、私達のように光を作り、キャメラマンのイメージを作っていくプロの世界では、露出計を使用しながら光を作っていく必要があります。映像を作る撮影者を目指す塾生達には、露出とは何か、光を作るとはどういうことかをこれから学んでいき、将来の日本映画を支える撮影監督になれるように頑張ってほしいです。
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 午後の授業は、塾生それぞれが街に出て、午前中に学んだ露出計を使用してスチール写真を撮影、その撮影されたフィルムを現像し、印画紙へ焼き付けるまでの過程を、宝性 良成 撮影監督の指導で体験をしました。自分でフィルムを現像し焼き付ける作業は、パソコンで簡単に作れる位現在ではとてつもなくアナログな作業ですが、自分の手で直接作業をするという事は、映像を制作するという上でこの上ない勉強となります。色々な意味でデジタル技術は安易な方向になりがちです。きめ細かな作業を要求されるアナログの作業は、映像制作者になる上で必要な心を養ってくれるので、一度は体験しておいてほしいと考え、育成塾ではこの授業を行っています。この感覚を知っていてくれるだけでもいい、知っていれば大切なことが自身の制作活動に必ず役立つはず、安易な作業に流されるのではなく、安易な作業でも大切に行う、そんな撮影助手を育成することを目指し、撮影助手育成塾は授業を行っています。
 

セコニック


1204.jpg1月23日授業レポート   育成塾12期生 大西 辰弥

 セコニックさんによる露出計の説明と、宝生さんによる写真用ネガフィルムの現像の回。
 露出計に触れるのは初めてで、入射光と反射光による計測の仕方など概念を理解するのに時間がかかった。午後の実習では実際に露出計を使用してフィルム写真を撮影し、明暗の差から露出計の扱いについて考えることができた。特にフィルムの場合は暗部に強く、感光しきってしまう明部には弱いということをもっと理解できていれば、撮影もうまくいったと思う。
 撮影したフィルムを現像しプリントを行った。縮小版プリントで見るのと大きくするので違いがあり、また画を見てモノクロフィルムの味わいを感じることができた。自分で撮ったものを自分でプリントする楽しみを感じることができ、現像やプリントに手を出したくなった。
 今まで現像所やポスプロ会社で習ってきたフィルムの特性や現像について、いまだピンときていないことも多かったが写真用ネガでその工程を体験し、更に作る意欲が高まる良い機会となった。


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撮影助手育成塾便り.Vol.40

『 機材講習:ARRI 535 』


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 本日の撮影助手育成塾の授業は、久しぶりに35ミリフィルムキャメラの『機材講習』です。昨年の10月以来となるフィルムキャメラです。 塾生たちはフィルムの取扱いの感覚を忘れてしまっているのではないかと心配していましたが、一度体に染み付いた感覚は忘れていなかったようで、むしろ上手に使いこなしていたようにも見えました。
今回の授業で講習したキャメラは“ARRI 535”キャメラです。一世代前のキャメラではありますが、現在でも映画などの撮影では多く使用されており、機能的に作られた良いキャメラです。同時録音用に開発されたキャメラなので、モーター音やフィルムの走行音が静かなのが特徴で、様々な機器と組み合わせることで、撮影のバリエーションを広げることが出来ます。
前回講習した“ARRI CAM”35ミリキャメラと比べると、一世代前ということもありキャメラ本体も大きくて、レンズや付属アクセサリーを取り付けるとかなりの重量となるのが大きな欠点と言えるでしょう。また、重量が重いということは、慎重な取り扱いが求められるので、初めての取扱いでは苦労する部分が多く出てくるでしょう。基本的にフィルムキャメラは機構が同じです。映像を露光する部分にフィルムが走行することで撮影されるので、フィルムキャメラの基本を知っていれば、初めて見るキャメラでも何となく分かります。まだ撮影現場の経験がない塾生たちでも、育成塾で機材の取り扱いを初めにしっかりと教わりさえすれば、機種の違うキャメラでも取り扱うことが出来るまでに成長しています。今日の授業が良い例でしょう。また、多くの経験を積んできた撮影助手の講師から、大切なポイントを教わりながら練習することも成長を早めます。久しぶりの講習でも、塾生たちは教えてもらったポイントが理解できるようになりました。
 フィルムキャメラは職人的な技術が必要となります。デジタルキャメラでは味わえない面白さをフィルムキャメラは持っています。それが撮影助手として大きく成長させてくれます。使うたびに愛着がわいてくる不思議な感覚を与えてくれるフィルムキャメラ。取り扱える人が少なくなってきている今こそ、育成塾の塾生たちには頑張ってほしいです。


ナック イメージテクノロジー


1206.jpg1月16日授業レポート   育成塾12期生 佐藤 直紀

 今回の機材講習はARRI535Bでした。ARRICAMの講習以来のフィルムキャメラでしたが、初めて使う機種でも過去に触ったキャメラから類推して気を付けなければいけない点などを要領よく掴めたと思います。キャメラ側でフィルムのループを調整する構造はARRICAMと同じでしたが、マガジンの構造は違っていて生側と済側がそれぞれ独立した構造でした。そのためフィルムの傷をチェックすることが可能でした。操作系は435と似ておりすぐに馴染むことができました。シャッター開角度の変更は本体のボタンで操作はできないため、直接工具を使って内部で変更するのですが、これは初めての作業でした。肉眼でシャッターが開いたり閉じたりするところを見るのはなんだか新鮮でした。2/6の実習では535Bを使用するので、残り一回の講習を頑張りたいです。


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撮影助手育成塾便り.Vol.39

『 キャメラマン講義:藤石 修・坂本 誠吾 撮影監督 』


藤石 修 撮影監督  2016年、撮影助手育成塾12期生の授業が本格的に始動しました。残りの授業は本日を入れて11回、すでに撮影の現場を経験している者もいますが、塾生達も間もなく本格的な撮影助手としての活動が始まろうとしています。残りの授業も気を引き締めて受けることでしょう。
 本日の授業は「キャメラマン講義」です。午前中に講義をしていただいたのは、『踊る大走査線』『岳』などを撮影された、藤石 修 撮影監督です。藤石氏は、自分が仕事の中で身に付けた知識や経験を塾生たちに指導、それがどのような形で撮影の現場で役に立つのかを、分かりやすい例えを入れながら教えてくださいました。こうした知識や技術は、まだ現場で活動したことのない彼らには実感できないですが、覚えていると仕事の中で急に役立つ時があります。そして現場で気づいた時に、一歩一歩階段を上るように成長していくのです。撮影の現場で先輩たちは細かく丁寧に教えることはありません。忙しい現場では自分で学んでいくしかないのです。今、何をしているのか、何をすれば良いのか分からず動くことができない自分に悔しい思いもすることでしょう。しかし、冷静に塾で教わった事を思い出すと、応用できることはいくつも教わっているはずです。仕事をしながら周りの状況を常に考え、すでに多くのことを学んでいることを忘れないようにするとよいでしょう。
坂本誠吾 撮影監督  午後から講義をしてくださったのはTVCMなどで活躍されている、坂本 誠吾 撮影監督です。坂本氏は単身アメリカに渡り、撮影の仕事を長く続けてこられた方です。今日の授業では日本とアメリカとでの撮影システムの違い、双方の悪い点や良い点などを上げ、将来キャメラマンとして自分のスタイルをどのように作っていけば良いのかアドバイスをしてくださいました。日本とアメリカでは撮影環境やシステムに違いがあります。しかし映像を撮影すること自体に違いはありません。日本で培われてきた技術、アメリカで培われてきた技術、それ以外の国々も含め様々なスタイルや技術を学び自分の中で生かしていく事は大切です。映像を撮影することに決まりはありません。あるとすれば見てくれる人たちが感動できる映像を作り上げるという目標ではないでしょうか。塾生たちには様々な事を学び、独自のスタイルを持つキャメラマンになってほしいです。


撮影助手育成塾


1208.jpg1月 9日授業レポート   育成塾12期生 高橋 真実

 午前は、藤石 修 撮影監督の授業でした。新しい画角の見方を教えて頂きました。それがあまりに単純な数字で成立していたので、最初は、半信半疑でしたが、実際試してみるとだいたい合っていました。藤石さんが繰り返しおっしゃっていた大体の意味がわかりました。まだ、どれくらい離れているのか分からないので、自分でも使っていこうと思いました。
午後は、坂本 誠吾 撮影監督の授業でした。アメリカで過ごしていた経験談などを交え、興味深い授業をして下さいました。アメリカではまだフィルムでの撮影も多く、大型のフィルムを使った撮影もしていることを初めて知りました。レンズはハッセルブラットを使っているということで、とてもきれいな画を撮っているのだろうと思いました。日本もデジタルが主流になりつつありますが、フィルムの技術も絶対に必要だと思うような授業でした。


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撮影助手育成塾便り.Vol.38

『 JSC 『JSC賞』『三浦賞』授賞式&新春パーティ 』


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 新年明けましておめでとうございます。今年も撮影助手育成塾塾生たち、そして卒塾後に現場で頑張っている卒塾生達も含め、JSC 日本映画撮影監督協会は人材の育成に力を注ぎ、頑張っていきます。
 12期生達の2016年が始まりました。卒塾まであと3ヶ月、現場へ出る準備も着々と進んでおります。新年初めの授業は、毎年行われるJSC 日本映画撮影監督協会が主催する、「三浦賞」と「JSC賞」の授賞式、そしてその後に行われるJSC新春パーティから始まりました。
「三浦賞」と「JSC賞」は日本映画撮影監督協会に所属するプロのキャメラマンが、2015年に作られた作品の中から、プロの目で選ばれる、その年最も優れた撮影監督に送られる賞です。
特に「三浦賞」は、キャメラマンの新人賞とも言える賞で、長い撮影助手としての下積みを経てキャメラマンとして一本立ちした者にはこの上なく嬉しい賞でしょう。
この日授賞式を見ていた12期生の中からも、将来「三浦賞」を受賞する者が出てくれることを願わずにはいられません。早く立派なキャメラマンになれるよう、今年も頑張ってほしいものです。      「三浦賞」と「JSC賞」の詳しい内容は日本映画撮影監督協会のホームページをご覧ください。
 授賞式の後に行われたJSC新年パーティは、JSC所属のキャメラマンと、JSCを支える多くの業界関係者が出席して行われる、年初めのイベントです。まもなく卒塾を迎える12期生達も、本格的に撮影部としての生活が始まると、今日参加されたキャメラマンや関係者の方々とは仲間としての生活が始まるわけです。卒塾を前に一足早い仲間入りという意味もこめて毎年授業の一環として塾生たちにも参加させています。早く胸を張って仲間入りが出来ることを、撮影助手育成塾の願いとして、新年のご挨拶とさせていただきます。


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ようこそ!
撮影助手育成塾
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撮影助手育成塾案内TV
動画:撮影助手育成塾
日本映画撮影監督協会
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名誉会員 : 9 名

特別会員 : 2 名

青年部 : 91 名

維持会員 : 25 社

賛助会員 : 24 名
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塾生連絡用 『塾生の広場』
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2期生作品『足柄の詩 翼が欲しい』
動画:足柄の詩 翼が欲しい
3期生作品『足柄の詩 足柄の人々』
動画:足柄の詩 元気な郷 足柄の人々
4期生作品『足柄の詩 夢天翔ける』
動画:足柄の詩 夢天翔ける
6期生作品『足柄の詩 蒼いかぜ』
動画:足柄の詩、蒼い風
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