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撮影助手育成塾便り.Vol.46

『 キャメラマン講義:長田 勇市・丸池 納 撮影監督 』


長田 勇市 撮影監督 撮影助手育成塾12期生の授業も残り5回となりました。今日の授業、『キャメラマン講義』に来ていただいたのは、長田 勇一 撮影監督と、丸池 納 撮影監督のお二人です。
 午前中に講義をして頂いた長田氏は、『ウォーターボーイズ』 『8月のクリスマス』などの撮影を務めた方です。従来の撮影スタイルにこだわらず、新しい形や技術にも積極的に取り組み、自身の撮影スタイルに取り込んでいます。良いか悪いかは自身で判断し、良いと思えば積極的に起用する。 一見簡単なようですが、実際の仕事ではどうしても冒険を避けてしまうところがあります。しかし、それを恐れずに挑戦するスタイルは、撮影者の神髄と言えるでしょう。実際には撮影部が冒険をすることなどはありません。何度もテストを重ね、大丈夫だと判断した上で行います。また、テストをするにしても簡単ではありませんから、長田氏のように挑戦する姿勢は素晴らしいと思います。将来キャメラマンを目指す塾生達も長田氏をお手本に、自分自身のスタイルを見つけて素晴らしい作品作りをしてもらいたいです。
丸池 納 撮影監督 午後は丸池 納 撮影監督の講義です。丸池氏はご自身の作品『さくらんぼ 母ときた道』を上映して、撮影の秘話とご苦労された体験談などを話してくださいました。
『さくらんぼ 母ときた道』は日本と中国の合作映画です。丸池氏自身、日中合作の3作品目になり、中国人スタッフと共に苦労しながら作り上げた作品です。丸池氏は塾生たちに、「撮影助手になるために学んでいるのだろうけど、その中でもキャメラマンになるための勉強は欠かさない方がよい」と教えていました。キャメラマンになるにはどのような事に気づき、どのように感じるか、人間を知ることがフレームを作るうえで重要である事を語ってくれました。塾生達も将来はキャメラマンとして活躍の場を広げていくことでしょう。そして撮影助手として多くのキャメラマンのアシストをする中で、見て、聞いて、感じた事が自分の映像として映し出されていくことをその時になって感じるでしょう。動画の撮影助手は一つひとつのパートが職人であり、重要な仕事です。その重要な仕事をしながらも多くのことを吸収していく心構えを持って、12期生達は卒塾を迎えてほしいです。


撮影助手育成塾


1209.jpg2月27日授業レポート   育成塾12期生 三木 和樹

 今回の講義はカメラマン講義でした。
 午前は『ウォーターボーイズ』や『がんばっていきましょい』などのキャメラマンの長田勇一さんです。長田さんとは懇話会で何度かお話を聞いていますが、今まで講義を受けてきたキャメラマンとは全く異なる考え方をするキャメラマンだと思いました。印象に残った話は、現場では照明部を使わず光量を簡単に測定するだけで細かいことはカラコレで修正、被写体と狙っている光源が映っていれば十分表現できるという話でした。また、フォーカスもピーキングとタッチパネルで合わせ、スケールで計ったりフォローフォーカスで人間が合わせるなんで野蛮だと言っていたことです。低予算でもいかに効率よく撮るかということが長田さんのスタイルなんだと思いました。
 午後の講義は、『眠る男』や『怪盗ルビィ』などのキャメラマンの丸池治さんです。講義では丸池さんが中国で撮った作品、『さくらんぼ母ときた道』を観させていただき、中国の撮影現場の話を聞かせていただきました。どのような構図でかっこいい画を撮るのかということを考えていたそうですが実際に何ヶ月もその土地に住み、人々と触れ合ううちに綺麗な画を撮るのではなく、そこにあるそのままの情景をカメラにおさえるような撮影方法になっていった、とのことでした。作品では、片田舎の決して美しいとは言いがたい家や舗装されていない道など素朴でリアルな映像が映し出され、中国の田園風景などその土地でしか観られないであろうふっとした瞬間を切り取ったような美しい映画でした。


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撮影助手育成塾便り.Vol.45

『 16ミリ機材講習:ARRI416・ARRI16SR3-HS 』


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 本日は12期生達にとって撮影助手育成塾で学ぶ最後の“機材講習”授業となりました。最後に学んだ機材は16ミリフィルムキャメラの“ARRI SR3 HS”キャメラと“ARRI 416”キャメラの2台です。
16ミリフィルムでの撮影は、最近ではかなり減ってきていると言えます。以前はテレビドラマや記録映画、プロモーション映像などの多くの作品で使用されていましたが、ビデオ撮影に比べると、フィルムでの記録時間の短さや、制作コストなどの問題もあり、ほとんどがビデオに取って代わり、特に最近ではキャメラがデジタルとなり、一層使用される頻度が減ってしまいました。
 しかしながらデジタル技術は16ミリフィルムに新たな可能性ももたらしました。35ミリフィルムの半分という大きさから、映像的には粗い粒子が目立っていたのですが、スーパー16ミリ撮影とデジタル技術、そして進化したフィルム性能によって、35ミリと変わらないクオリティーを出せるようになりました。被写界深度などどうしても出せない部分はありますが、飛躍的に向上することができたクオリティーによって、近年では16ミリフィルムによる映画製作が増えてきたのです。16ミリと言ってもフィルムですから、デジタルでは出せないフィルム独特の色彩と映像世界が出せることは大きなメリットとなります。35ミリでは出来ない予算でも、16ミリなら範囲内に収まるということで、16ミリを選択する制作者が増えています。
 増え始めている16ミリフィルム撮影ですが、一方で大きな問題も出てきました。それは16ミリキャメラを取り扱える撮影助手の不足です。35ミリフィルムは今でも大きな作品の映画やテレビCMでは多く使用されていますが、一部の映画に限られつつある16ミリは、撮影現場を体験できるチャンスが極端に少なく、機材の取扱いを覚える環境がないのです。映画製作や映像を教える大学や専門学校の中には、今でも16ミリフィルムを使用して教えている学校もありますが、現在の映画撮影で使用する機材よりかなり古いキャメラばかりで、覚えたとしても今の機材では通用しないのと、35ミリとは少し違う取扱いは学校などでは教えられません。確りとしたプロの撮影助手から大切注意点を学ばなくては、プロの撮影現場では怖くて使えないのです。ひょっとすると近い将来、『キャメラはあるけど撮影助手がいないので撮影が出来ない』などということも現実的に起こる可能性が出てきているのです。
 今回12期生達は貴重な体験をしました。わずか1回の授業ではありますが、今まで沢山機材に触れてきた塾生たちには十分ではないまでも、きっと取扱いができるようにはなってくれたと思います。これからの撮影助手は、映画を楽しみにしている人達の夢を背負っているように感じます。味わいあるフィルム映像を後世に残すために、撮影助手育成塾は人材育成に頑張って参ります。

ナック イメージテクノロジー



1207.jpg2月20日授業レポート   育成塾12期生 白川 祐介
 16ミリフィルムを使っての講義でした。16ミリのマガジンやカメラはコンパクトで取り扱いやすそうに見えましたが、その分作業が細かく、サイズが小さい分窓ゴミなどが出てしまうととても目立つので、35ミリフィルム以上の注意が必要ということでした。自分も何度もマガジンに詰める練習をしたのですが、一度フィルムをしっかりと止めないままカメラに乗せてしまい、マガジンの供給側のフィルムが外れたままフィルムが入っていくという大きな失敗をしてしまいました。本番であれば大事な撮影素材が何分も無駄になってしまうというとても大変なことなので、気づいたときには血の気が引きました。一つの簡単な確認ミスが撮影全体を止めてしまうという典型的な例です。一つ一つ確認しながらの作業を忘れないようにしなければいけないなと本当に体感として覚えることができました。
 講義後に上映中の16ミリフィルムで撮影した『キャロル』という映画を見てみたのですが、16ミリフィルムのもつ特徴が作品の内容によく合っていて、映像表現の手法としてのフィルムはまだ健在だなと感じました。日本でもその表現をできる16ミリフィルムがなくならないよう、自分たち若い世代がしっかりと受け継いでいきたいと感じました。

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撮影助手育成塾便り.Vol.44

『 フィルムラッシュ&キャメラマン講義:佐々木原 保志 撮影監督 』


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 本日は東京都調布市にある、株式会社 東京現像所をお借りして、授業で撮影したフィルムを使って、映画館と同じスクリーンとテレビモニターとではどのように違うかを、同じ映像を使って見てみました。まずはスクリーンでの上映。色調も再現力も良く、映像の鮮明さも明らかに美しいのがわかります。次にテレビモニターです。発光体であるテレビモニターには、機械的な限界と放送企画による規制がありますので、色調も再現力もスクリーンには劣ることが、こうして比べてみればよく分かります。「映画はスクリーンで観てこそ映画」と言われていますが、言い換えれば、テレビを意識して撮影された作品は、テレビで見てこそ良く見える作品もあり、撮影時にどのような形で上映されるのかを初めに考えて準備することが大切です。間もなく現場へと入っていくこととなる12期生たちも、多くの選択肢がある現在の撮影において、勉強しなくてはいけないことがまだまだ多くあることを知ってもらえれば嬉しいです。
佐々木原 保志 撮影監督 午後からの授業は「キャメラマン講義」です。今回講義をしていただいたのは、『ハナミズキ』『GONIN サーガ』など多くの作品を撮影している、佐々木原 保志 撮影監督です。日本映画撮影監督協会の副理事長も務める佐々木原氏、キャメラマンとしての活動の他、映像業界全体の活動にも積極的に関わっています。今回は塾生に、「助手としての仕事のことは、他の人から教わっていると思うので、映像業界が持つ問題を知っていてほしい」と前置きし、講義が始まりました。
 佐々木原氏が塾生に今回話したのは『アーカイブ』についてでした。アーカイブとはご存知の通り『記録の保存・活用、未来に伝達』ですが、現在の日本では他のアジア諸国に比べ、進んでいる方ですが、国を挙げて保存に力を入れるアメリカなどに比べれば全く遅れているのが現状です。名作や大作と呼ばれる作品は、保存も積極的に行われているのですが、今上映される作品のほとんどが、近い将来失われてしまう危機にあります。保存には技術もそうですが、何より費用が多額にかかります。上映が終わりそれなりの収益が取れなければ、その後の保存に費用は掛けられないというのが実情で、作品を作ったスタッフとしては悲しいことです。フィルムで撮影されていればまだ何とかなるのですが、デジタルでの撮影がほとんどの現在では、保存にはフィルム以上に神経を使うことになるので、一個人で出来ることではないでしょう。将来キャメラマンを目指す塾生たちに佐々木原氏は、自分の作品への愛情を持つことの大切さを教え、キャメラマンとしてアーカイブなどを含め、業界人として活動することの大切さを教えていました。技術もそうですが、失ってしまったものは二度とは戻らないことを心に刻み、塾生たちのこれからの活動を期待します。


東京現像所


1210.jpg 2月13日授業レポート   育成塾12期生 柳園 丈滋

 今回は久しぶりに調布の東京現像所にて授業。前半は塾で撮影したフィルムを使いスクリーンとTVモニターとの見た目の違い、そしてネガフィルムとポジフィルムの表現性の違いを見せていただきました。まずスクリーンで観た画ではやはり投射された光を見ているというだけあって、ソフトで表現域も広い様な印象であるのに対し、モニター上ではやはりそれ自体が発光しているために暗部が必要以上に明るくなっていたりと、撮影者が意図しない表現になっていました。撮影段階からどういうメディアで視聴者に見られるのかということを意識した撮影をしなければ、極端に言えば制作者が意図しない印象を観客に与えることになることがはっきりと分かりました。更に現代はネットのみであったり、携帯のみを対象にした映像制作もあるので撮影段階から意識しなければならないことはとても多いと思いました。
 後半は佐々木原キャメラマンによる撮影監督講義。 主にアーカイブについてお話いただきました。これまでポストプロダクションでアーカイブについて何度か勉強する機会がありましたが、撮影監督からアーカイブのお話を聞くと、今までよりもよりその重要性や価値を感じました。過去の作品というのは、先人達が築きあげた技術の結晶であり、大事な日本の文化であり、日本でアーカイブが進まないのは大きな問題だということでした。そして、撮影の仕事をやる以上は日本の映画文化を創る一員となり、技術を継承して自分の足跡を残すということも考えろ、とこれから現場で撮影に関わっていく僕たちが持つべき意識を教えてくれました。


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撮影助手育成塾便り.Vol.43

『 撮影実習 』


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 今週の撮影助手育成塾の授業は「撮影実習」です。12期生にとっては育成塾での最後の撮影となります。使用したのは、前回の授業で練習したARRI 35ミリフィルムキャメラです。そして、長野県で行われた撮影実習合宿以来のフィルム撮影、しばらくフィルムで撮影をする感覚と緊張を忘れていたことでしょうが、授業後半には取り戻したようで、動きもスムーズになっていました。
今回の撮影は、大田区にある千束スタジオをお借りしての実習。今までオープンや外光の入る室内での撮影でしたが、初めて一から照明を作っていくスタジオでの撮影を体験する目的で、毎年この授業を行っています。スタジオとは撮影をするために作られている場所ですから、作業自体はオープンでの撮影と違い、作業はしやすいと言えます。照明を一から作ることも、キャメラマンにとっては自分の意思を映像にするのに最適な場所といえるでしょう。しかし、スタジオにはスタジオならではの危険も多く、覚えておかなくてはならない注意点がいくつもあります。12期生たちも間もなく卒塾を迎えます。授業は、様々な経験を通して様々なことに対応できる感覚を養っていく1年間のまとめの段階に入っています。卒塾後、この体験が生かせるかどうかは彼ら次第になりますが、きっと自分でも気づかないうちに身につけてくれることを期待します。
 12期生たちも入塾してから1年が経とうとしています。ずいぶんと逞しくなった者もいれば、まだ緊張している者もいます。成長の度合いは人それぞれですが、実際の現場では成長を待ってくれる人はいません。ダメであれば仕事がなくなる、この厳しい現実が間もなく始まります。同期生たちと作業をする中で、自分には何が足らないのか、そして同期生には何が足りないのか、仲間の作業を見ながら、自分なりに考えてみましょう。同じ時間を過ごしてきた仲間ですから、きっとよくわかると思います。


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1204.jpg2月 5日授業レポート   育成塾12期生 大西 辰弥

 本日は屋内スタジオでの撮影実習。最後のフィルム撮影実習であった。
 午前と午後で役職を分けて取り組んだ。特に午後はセカンドを務め、充実した実習となった。どこにキャメラを置くか1つとっても、脚の位置から被写体との距離感など、キャメラマンの一番やりやすい形を頭で考えながら体を動かす必要がある。まだまだ足りないことを山ほど学んだ。
 照明をキャメラの方向に対してたくさん焚いて、ハレーションやキャメラマンに当たる光線ができていたため、それをカットしなければならない。俗に言うハレ切りというものを初めてやったが、目で確認してレンズと光線の位置関係を把握しながら考える動きを学ぶことができた。また、移動撮影も多くいくつかフォーカス送りがあったが、NGを何度か出してしまった。撮影部NGはあってはならないことであるし、実習でリテイクできたことを経験として覚えておき、翌週のラッシュでしっかり確認したい。
 最後の実習で助手をできたことは良かった。翌週の確認も含めて残りの期間を大事にしたい。


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