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撮影助手育成塾便り.Vol.50

『 卒塾にあたり 』


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 本日はいよいよ撮影助手育成塾12期生の最後の授業です。
午前中は兼松塾長から、12期生を1年間見てきた感想とアドバイスなど、これから撮影部として歩き始める彼らを励まし、同じ撮影部として共に頑張っていこうというお話がありました。
 午後からは日本映画撮影監督協会の下部組織である青年部から、卒塾生を中心に数名集まってもらい、今後活動する上での様々なアドバイスをしてもらいました。現在では多くの場合、撮影部はフリーランスとして活動をしています。一人ひとりが個人事業主として仕事をしていくことになるのですが、当然仕事がなければ収入を得ることはできません。そのことを考えると多少の不安は誰もが持っていることでしょう。そこで育成塾での最後の授業はそんな不安に応えるべく、助手として活動をして来た先輩から生きたアドバイスを聞ける、そんな授業を用意しています。
12-50-01.jpg フリーランスは、守ってくれるものがなく、自己責任で頑張らなくてはならない厳しい世界です。実際に経験をしてきている先輩たちの言葉は何よりも重みがあります。社会人として守っていかなくてはならない事は勿論、一人で活動する上で必要なことを知らないことで多くのチャンスを失ってしまいます。フリーランスで活動する上で大切なことが出来なくては、プロである以上、撮影や機材に関する技術があっても仕事はいずれ来なくなります。そうならないように今日先輩たちが教えてくれたアドバイスを活かし、これからの活動に役立ててほしいです。
 現在撮影助手が不足し、苦労をしながら撮影をしている現場が多々あります。作品の製作本数に比べて、人材の育成をしている場所がない事も助手不足の原因になっています。撮影助手育成塾は撮影助手を育成する唯一の場所とも言われ、多くの塾生が即戦力として卒塾後すぐに忙しく活動をしています。今回卒塾する12期生たちも早く仕事を覚え成長し、その技術を後輩たちへ教えていく、そんな気持ちでこれから頑張っていくことを期待します。
 

撮影助手育成塾


1205.jpg3月26日授業レポート   育成塾12期生 岡村 亮

 ついに最後の塾の授業になりました。今回は最後なのでフリーの先輩方に来ていただき、これから撮影部としてやっていく為に色々な質疑応答を行いました。領収書の書き方や身の振り方など、技術的な事ではなく、これから社会人として世に出ていく為の基礎から生活に関する事について主に教わりました。そして、そこから自分の欠点を見出す事も出来ました。
 最近、大学を卒業したところで社会人としての歩みは初めてで、フリーからのスタートです。社会の常識は他の塾生の方々よりも劣っていると思います。それを克服しなければいけないと即急に感じました。何にでも先輩よりも早く気がついて頭をフル回転させて、若い内にそれができる様になります。


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撮影助手育成塾便り.Vol.49

『 キャメラマン講義:上野 彰吾・篠田 雪夫 撮影監督 』


上野 彰吾 撮影監督 本日の撮影助手育成塾はキャメラマン講義です。育成塾では即戦力となれる助手の育成を目的に授業を行ってきました。今日は間もなく卒塾する12期生達に、撮影所の原点に触れてもらおうと、午前中に上野 彰吾 撮影監督、午後に篠田 雪夫 撮影監督のお二人に講義をして頂きました。
 上野氏の講義は、撮影部としてだけではなく、これから活動するのに必要な心構えと、映画の原点であるフィルム上映でした。上野氏が撮影した『草の上の仕事』という作品を、今では珍しい16ミリフィルム上映という形で観させていただきました。私たちの仕事は行う作品ごとに集まるスタッフが変わり、そのため実にたくさんの人と仕事ごとに出会うことになります。上野氏はこのような出会いを大切にすることと、自分をいかに記憶に留めてもらうことの大切さを教えてくれました。それはこの仕事をする上での楽しみでもあり、大変なところでもあります。キャメラマンと言っても仕事がなければ肩書きだけでしかありません、塾生達もこれから人との出会いの中から裾野を広げて行き、自分の将来へつなげていかなくてはならないのです。では、将来につなげるにはどのような事をしていけばよいのか?上野氏はご自身の経験からそのことを教えて下さいました。 そして、今はあまり見ることのないフィルムによる上映、自分で撮影したフィルムを映写機に掛けて上映することはこれからほとんどないでしょう。苦労して撮影した自分が、この作業をするのはどこか嬉しいもので、上野氏はDVDやハードディスクでは味わえない感覚を塾生に教えたかったのではないでしょうか。
篠田 雪夫 撮影監督 午後からの篠田 雪夫 撮影監督の講義もそんな昔の感覚を教えてくれる授業でした。篠田氏はテレビCMやイベント映像などを手がけてきた方です。特に今では日本で見ることができなくなった大型映像の“IMAX(アイマックス)”映像などを手がけてきた方です。篠田氏は授業で“Mitchell 35㎜Camera(ミチェルカメラ)”を分解し、キャメラの構造を塾生たちに見せて下さいました。しかし篠田氏の真の意味は、キャメラの構造を教えることより、昔の撮影部はキャメラの分解ぐらい撮影助手なら皆当たり前のように出来たことを教えたかったのです。一昔前の撮影助手は、現場でキャメラが壊れた時には自分で修理をしたものです。誰もが自分の道具の中に修理道具一式を持ち、キャメラの構造を覚え、修理の手順も知っていました。このことにより、機材の構造を知り、それを応用してアクセサリーなどを自作したものです。このことがキャメラマンとして映像を作る上での発想を広げる元となりました。今は便利な機材が数限りなくそろっているので、どの機材を使って撮影すれば良いのかだけを考える人がほとんどです。「なければ機材などは作ってしまえばいい」一昔前は誰もがやっていたことを今の若いキャメラマンはしません。作られた規格の中で行える範囲で考えているだけでは、新しい発想は生まれません。今のキャメラは電子部品の塊で、自分で分解修理などやってはいけないことですが、自分の撮りたい映像があるのなら、一から作ってでも撮影する、そんな心構えの出来る撮影部に、塾生たちにはなってほしいです。


撮影助手育成塾


1210.jpg 3月19日授業レポート   育成塾12期生 柳園 丈滋

 今回は上野彰吾撮影監督と、篠田雪夫撮影監督が講義に来てくださいました。
 上野さんはまずご自身の映画の原点というのを明確に教えてくださり、それぞれの塾生にも映画の原点を聞いてくれましたが、上野さんほど自分のことを語れる塾生はいませんでした。私も撮影部の仕事をやろうというきっかけがあったにせよ、なぜそのきっかけが生まれたのか、自分に対する深い自己考察が足りていなかったように感じます。今後ずっと撮影の仕事をやっていくには、その原点がとても重要であるということを上野さんは教えてくれました。そして上野さんがキャメラマン初期の頃に撮影された16mmフィルム作品をフィルムで上映してくださいましたが、とても緑が美しい印象で、これこそがフジフィルムなんだと感じました。また、目の前で映写機が回り、その音を聞きながら映画を観るということが、生きた光を観ている感覚でとても心地良いものでした。
 篠田さんはMitchellの35mmフィルムキャメラを解体しながら、フィルムキャメラの基本的な構造を教えてくださいました。その精密な部分を私達に見せるために、GoProをモニターに繋げながら分かりやすく説明してくださいましたが、篠田さんがそのGoPro用にプロクサーを前日に自作されたということにまず驚きました。撮影部であればそういう自ら道具を作り出すような対応力も必要なのだと思いました。また、私は子供の頃はおもちゃや機械を分解して中身を見ることは好きだったので、懐かしい感覚で少し興奮しました。これは古いキャメラですが、やはりフィルムキャメラというものは基本的な構造は全て同じだということを再認識しました。


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撮影助手育成塾便り.Vol.48

『 露出計測の講習 』


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 撮影助手育成塾12期生の授業も残り3回となった本日の授業は「露出計測」の授業です。露出の計測は多くの経験と知識を必要とする作業で、キャメラマンか撮影チーフと呼ばれる助手の仕事です。露出は映し出される映像に大きく関係するもので、キャメラマンの意思を映像に反映させる意味においても重要で、これから撮影の現場に出ようとする塾生たちには、現場で経験を積みながら学んでいくように指導しており、今回のように一日をかけて授業で教えることは行ってきませんでした。しかしデジタル撮影の急速な普及により、今まで通りの体制が組めないローバジェットの作品では、撮影チーフという助手を入れない撮影隊も出始めています。このような隊では、主にキャメラマンが露出の計測を行いますが、光の確認などの簡単な計測では、まだ現場に入ったばかりの撮影助手に計測をさせるそうです。その為に育成塾でも昨年から教えるようになりました。 
 先に書いたように経験と知識が必要なので、決定露出を測れるようになるのは正直、無理なことです。今回の授業では、露出とはどのように計測するのかを体験し、ある程度の対応力を身につけてもらうことが目的であって、計測を自在に出来るようにするための授業ではありません。今回の授業で覚えたことを活かし、自分でカメラなどを使って勉強ができるようになったことは、映像に対する興味も増したことでしょう。
 撮影の仕事をしていての楽しみは何と言っても作る喜びです。先週の授業で行ったフォーカスもそうですし、露出も自分の作品を作るうえでは大切なことです。今の時代、写真を撮るのはごくごく当たり前のこととなりました。携帯電話やスマートフォンに搭載されているカメラでも、美しい写真を簡単に写すことができます。しかも露出計測やフォーカスといった知識を必要とする面倒なことはいりません。その為、「なぜ?どうして?」といった疑問を抱く事なく今に至ってしまった人が多くなっています。カメラが作ってくれる映像ではなく、自分が意識的に作る映像、そしてそれが完成する喜びを、塾生達も感じられるような撮影者になってくれると嬉しいです。


ナック イメージテクノロジー


1210.jpg 3月12日授業レポート   育成塾12期生 柳園 丈滋

 育成塾での最後の講習は露出計測だった。デジタル制作が主となった今では、モニターでリアルタイムで画を確認することができるが、フィルム時代は露光というのが画を映すために、作り出すために一番大事で、日本ではその適正を出したりする作業をチーフ助手が行っている。撮影現場に行くと、撮影監督とチーフが何倍とか何分の何とかとやりとりしているが、それがどういう作業をしているか分かっていても、どういうセオリーで何を考えて露出を決めているのかが分からなかった。今回講習を受けて、露出計を持って、チーフや撮影監督が何をやっているのかというのと、その計測の基本的な流れを学ぶことができた。しかし露出の値というのは正解はなく、演出によって決まることでもあるし、いろんな要因と絡み合って出すのが値で、やはり現場での長い経験と感性というのがとても重要だと体感した。その難しさが分かっただけでも、助手としては良かったと思うし、助手も自分だったらどうするのかと自分なりに考えながら仕事をしていった方が将来役に立つように思った。


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撮影助手育成塾便り.Vol.47

『 フォーカス送り実習 』


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 本日の撮影助手育成塾は「フォーカス送り」の練習です。フォーカスと聞いてお分かりになる方も少ないでしょうが、「ピント」と言えばご存じだと思います。動画撮影の世界ではピントは「フォーカスマン」が合わせます。映画の世界では「セカンド」とも呼ばれています。スチール写真ではオートフォーカスが当たり前になっていますが、動画ではオートフォーカスは使用しません。それは、ピントも芝居作りにおいては重要な要素になるからです。どこにピントを合わせ、どこのピントをぼかすかで芝居が良くも悪くもなるので、映画の中では感情を伝える手段のひとつとしてとても重要です。ピントはキャメラマンが合わせると思うかも知れませんが、芝居に合わせてキャメラを動かしているキャメラマンには、ピントまで合わせている余裕はありません。だから撮影部の助手が代わってピント合わせをするのですが、これは実に難しい作業です。動いている人物の距離を目だけで判断して送るには、相当の練習が必要です。それに加え、映画などのドラマでは、シナリオに合わせてより効果的なピント送りが求められ、これには多くの現場経験が必要となります。一人前のピントマンになるには時間がかかるのです。
しかしながら現在の撮影界の現状では撮影助手の不足が問題となっています。塾生たちのような経験のない撮影助手が現場でいきなりピント送りをしなくてはならない場合もあります。こうして、新人にとっても大きな責任が任されてしまう状況がここ数年続いているのです。そこで今回の授業は、少しでも塾生がこの先困らないように、先輩たちの技術を少しでも教えるために行いました。
 また今日は、西華デジタルイメージ株式会社より、デジタルキャメラのREDをお借りして授業で使用しました。REDキャメラは映画など多くの撮影で使用されるキャメラです。これから撮影の現場で必ず使用するキャメラなので、フォーカスの練習と合わせて使い方も学びました。
 今撮影助手になるのは大変なことです。学ぶ場が少ない上にいきなり任される大役、覚えることが多くてどうにかなりそうです。塾生たちはプロの技を経験豊かな撮影助手から学ぶことができます。学んだ技術を生かせるかどうかは塾生次第なので、教わったことを忘れず、自分なりに練習してほしいです。


西華デジタルイメージ株式会社


1207.jpg3月 5日授業レポート   育成塾12期生 白川 祐介

 今回の講習では午前中はREDを使い、後半はフォーカスの練習をしました。
 レッドはカメラとしては変わった形で本体には電源ボタン以外なく、操作は全部タッチパネルという独特なカメラなのですが、使ってみると操作がとてもしやすく、操作系が一点で統一されていることで助手も仕事がしやすいなと感じました。見た目はただの箱なので使いやすくするためにはいろいろ取り付けなくてはならず、上手く使いやすいように取り付けるのが助手の力の見せ所だなと思いました。自分が使うと思って使いやすいように工夫していきたいです。フォーカス実習では必ずしもボケていることが悪いことではなく、どこでぼけてどうピントがあった状態にもっていくのが気持ち良く見れるかを考えることが、もっと重要と知りました。ものにもよるのですが、大体は急いで持っていくよりも緩やかにすっと持っていく方が気持ちが良いなと、みんながやったフォーカスを最後にモニターで見ながら思いました。


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