撮影助手育成塾便り.Vol.13-16

『 特殊機材講習:株式会社 NKL 』


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 本日の撮影助手育成塾の授業は『特殊機材講習』です。特殊機材とはどのようなものか、本日講習を行ってくださった、株式会社 NKLのホームページ<http://www.nkl.jp/>をご覧になってください。
 特殊機材部、我々は略して“特機”と呼んでいますので、以降特機と書かせていただきますが、その特機部と撮影部はなくてはならない間柄、様々な映像を完成させるためには移動撮影やクレーン撮影は欠かすことが出来ません。この特機を操作するのがオペレーターと呼ばれる方達で、ベテランの特機オペレーターともなれば、キャメラマンと同等とも言われています。ベテランのオペレーターの方はどこがすごいのか、それはオペレートする特機に乗ってキャメラマンをすればよく分かります。ベテランのオペレートだけで作られる映像が確実に違うからです。
 その事はさておき、今回の授業はオペレーターの講習ではありません。撮影助手として特機部と現場で一緒に作業をする上で必要な事柄を、実際に体験を通して教えてもらう授業です。それに、時には撮影助手が特機をオペレートすることもあるので、操作方法は学んでおく必要があります。特機部が使用する機材の中には大変重く、操作に危険が伴う機材もあり、その作業は準備の段階から慎重に行うことが求められます。一つ間違うと大怪我につながりかねないこれらの作業だからこそ、専門の人からしっかりと教わる必要があります。もし事故ともなれば自分だけではなく他の人にも大けがをさせてしまう危険性があるので、撮影部になるのであればしっかりと学んでおくことが必要なのです。
 間もなく始まる撮影実習合宿では、班分けされた塾生が交代で特機部を経験することとなります。特機部を経験することはとても良い撮影の勉強となり、自分の画作りの為にも特殊機材一つひとつの特性を知り、自分ならどのように使用するかなどを考えるのも面白いでしょう。


nkl


13-12-01.jpg 7月30日授業レポート   育成塾13期生 小野寺 昌哉

 今回の授業は、場所を府中のNKLさんに移し、特殊機材の実習を行った。特殊機材は、通称「特機」と呼ばれ、キャメラをスムーズに移動させる装置の他に、擬似的に、雨、風、雪、煙等を出す装置も特機である。 高い位置に機材をセットする為の、イントレもNKLさん等の特機屋さんからお借りするもので、まず実習はイントレを組んでみた。
 NKLさんのイントレは、3尺と5尺のサイズがあり、5尺の上に3尺を載せ、ラッシングベルトで固定するという作業を行った。ラッシングベルト固定作業が、普段、使い慣れていないもので、若干難航したが、金具の部分の細長い穴にベルトを通してからレバーを操作する。 南さん曰く、キャメラマンもラッシングベルト1本持っててもいいと仰っていたので、機会を見て調べておこうと思う。
 実習で使ったイントレは、キャメラマンの助手でも作業する事ができるが、タワーイントレ等は、講習を受けた人でないといけないらしく、こちらのタイプを取り扱う時には注意が必要だ。
 次に、レールをセットする実習をした。まず地面の高いところを探し、そこから水平を取っていく。なぜなら低いところから作業してしまうと、高いところの地面を削らないといけなくなるからである。
水準器のあて方は、レールに対して垂直方向(枕木の方向)をまず水平を取り、その後レール後端のレールに対して垂直方向の水平をとる。レールを何本も繋げている場合はこの作業を繰り返す。
 具体的な水平をとる作業は、クサビとパッキンを使う。どちらも木製でパッキンは色々な厚みの板である。クサビは使う方向があり、三角形の短辺が地面に対して垂直になる向きで使う。このクサビは、NKLさんの手作りで、製作が難しいので、現場で紛失等に注意しなければならない。
レールのセット後、移動車での撮影を実習したが、ゴムのタイヤからレール用のローラーに変更する際に、「円形内側」と書いてあるものが2つあるので、この2つを同じレールに乗るように注意しながらセットする。この円形内側のものは、内輪差の分ほんの少し移動するようになっている。
 移動車の作業は、なかなか難しかった。どうしてもスピードが遅れたり安定しなかったりするので、最初の出足は注意が必要だ。スタートのほんの少し前から少し動かし始めた方が良いような感覚で、初速は早めにあげないと出遅れてしまう。今回は円形のレールも実習したが、円形の部分に入る時はあまりスピードが早いと脱線してしまうので、こちらもスピード調整が大事だ。
 その後、レールは片付けて、ゴムのタイヤに付け替えて作業実習したが、こちらはさらに難しかった。レールがない状況で直進させるのはハンドルの方向に注意しないと、まともに動かす事さえ出来なかった。慣れていないうちは、「押す」より「引く」で作業した方が良いと痛感した。このゴムのタイヤだと、地面の状況によっては、キャメラに振動が伝わるので、この場合「アイソレーター」という防振装置を使う。
 その後、ミニジブの実習に入ったが、これはかなり便利なものだと思った。装置はそれなりに大きいので、作業スペースがない状況では使えないが、キャメラマンが意図的に色々とキャメラポジションを移動させる際に、効果を発揮する事がわかった。
 その後、クレーンに乗せていただいたが、この時の注意事項はオペレーターさんの指示に従い、乗降する事だ。カウンターウェイトが効いている状態で空荷になってしまうと、カウンターウェイトが急激に下がり、キャメラ側が跳ね上がってしまう等の事故が起きてしまうので、必ずオペレーターさんの指示で乗降しなければならない。
 NKLさんの実習は、どれも本当に楽しいものばかりだったが、最後に上田さんが仰っていたように、その楽しい撮影の裏側にNKLの南さん達の確実な作業があるので、キャメラ側としてその事を忘れてはいけないと、改めて肝に命じる思いの授業であった。


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