FC2ブログ

撮影助手育成塾便り.Vol.13-39

『 キャメラマン講義:田中 一成・川上 皓市 撮影監督 』


田中一成 撮影監督  本日の授業は今年最後の授業です。授業は先週に引き続き「キャメラマン講義」です。
午前中の講師は、『着信アリ』 『R100』などを撮影された、田中 一成 撮影監督です。
田中氏は、撮影スタイルの変化による現在の状況では、以前のようにキャメラマンから撮影助手への技術の伝承が失われつつあることへの問題を塾生達に話してくれました。
デジタルでの撮影が増えた現在では、キャメラマン・チーフ・セカンド・サードといった枠組みが崩れています。以前は上の者が下の助手に技術を教えながら一つの作品を作るために一丸となって作業をする中で、上の者は必要な事を教え、下の助手は上の仕事を見て覚えていました。その流れが失われつつある現状の中で田中氏は、今は自分で学ばなくてはならない状況を説明し、何を学べばよいのか、何に注意していかなければならないのかを教えてくれました。効率化の流れによって人材の育成に役立っていたパート間の繋がりが失われつつあります。今はまだ技術を伝承する人材がいるので良いのですが、今後教える人がいなくなってしまうのではないかということが心配されています。
川上 皓市 撮影監督 午後からの講師は、『火垂るの墓』 『桜田門外ノ変』の撮影をされた、川上 皓市 撮影監督です。川上氏は、1992年に製作された『橋のない川』を上映、制作時の現場の様子を写したメイキング映像と共に映画制作の流れを話してくれました。現場での映像は作品には映らない苦労が見て取れます。映画は虚偽の世界をスクリーンの中に作り上げる仕事です。映像一つひとつには隠れたスタッフの苦労があるのです。現場での裏話は大変面白い話であると共に、とても勉強になる話でもあります。「この時にはどのように対応したのか」という話を聞いておくだけでも自分の現場で役に立つものです。
撮影助手育成塾は技術の伝承を目的に授業を進めています。内容は撮影助手になるために必要な事を中心とし、その中に将来キャメラマンとして必要な心構えを交えながら育てていこうと考えています。塾生がキャメラマンとなった時、今度は人材を育成してくれることを願っています。


撮影助手育成塾


文化庁ロゴ3

撮影助手育成塾便り.Vol.13-38

『 キャメラマン講義:岩倉 具輝・坂本 誠吾 撮影監督 』


岩倉 具輝 撮影監督 日本映画撮影監督協会にはいろんな経歴のキャメラマンが所属しています。そこで本日の授業の「キャメラマン講義」では、海外で活躍しているキャメラマンからお話を聞くことにしました。
 午前中の講師はアメリカを活動の拠点としている、岩倉 具輝 撮影監督です。岩倉氏は単身アメリカに留学、映像系の大学にて映像制作を学び、そのまま撮影部として仕事を始めた方です。日本で撮影助手となり、その後アメリカに渡って撮影の仕事をされている方は大勢いますが、日本の映像の学校などで学んだり、撮影部としての経験がないまま、アメリカで始める方は少なくありませんが、成功する方はあまりいません。それについても塾生たちにとっては良い勉強になったことでしょう。
岩倉氏のアドバイスは積極的に動くことです。アメリカと日本では撮影部のシステムが大きく違います。私も何度かアメリカで撮影をしていますが、何もかも合理的なシステムが出来上がっており、スタッフのモチベーションの高さに驚かされました。とにかく撮影を楽しんでいるのが印象的で、仕事と遊びが一緒になっているようにも思えました。以前私はキャメラマンに「俺たちは真剣に遊んでいるんだ」と言われた事があります。「遊ぶ」とは仕事を楽しむという事で、楽しんでいるからこそ良い作品が生まれてくるのです。岩倉氏もアメリカで成功するためのアドバイスをいくつも教えてくれましたが、どれもこれも楽しみながら挑戦していく気持ちが大事だと言っているようでした。
坂本 誠吾 撮影監督 午後から講義をして頂いた方は、CMのキャメラマンとして活躍している、坂本 誠吾 撮影監督です。坂本氏は現在日本で活動をしていますが、それまで長い期間、アメリカのハリウッドを拠点にしていました。日本で活動をしている現在でも、アメリカのシステムを日本に取り入れながら、日本では珍しいスタイルで撮影をしているキャメラマンです。坂本氏はいくつもの作品を題材に、日本人では考えつかないアイデアを形にしていくアメリカの撮影監督を紹介してくれました。アメリカの撮影では多くの決まりごとがあり、すべてのスタッフがそれに準じて仕事をしています。安全に対する意識、仕事に対する意識、どれもこれも聞いていると納得させられることばかりなのですが、今の日本ではそれを真似することが出来ないのもわかります。日本では作品を作る上で気持ち的に劣っているわけではなく、むしろ同じぐらいの情熱をもってスタッフは仕事をしています。しかし、仕事の規模の違いで、違うと感じるといったところでしょう。出来ないまでも知識として持っていて、少しずつでも変えていけるよう頑張っていくことも大切です。
 坂本氏は撮影助手の仕事から考え方まで、アメリカと日本の違いを教えてくれました。塾生たちもその話を聞き大きくうなずいていたのが印象的で、きっと彼らが少しずつでも日本ならではの良い方向へ撮影の世界を変えてくれるような撮影助手になるように思えた一日でした。


撮影助手育成塾


文化庁ロゴ3

撮影助手育成塾便り.Vol.13-37

『 撮影実習ラシュ試写&東映ラボ・テック講義』


13-37-00.jpg

 本日の撮影助手育成塾の授業は、まず午前中に先週の“撮影実習”授業で撮影した映像のラッシュ試写を見ました。試写には育成塾に協力していただいている、東映ラボ・テック 株式会社の練馬区大泉、東映東京撮影所内にある、東映デジタルラボの試写室をお借りしての上映です。普段は映画などの完成試写会などが行われる本格的な試写室。見た目は街の映画館のような雰囲気ですが、映像を見るために作られたこの試写室は厳しい規格に基づいて作られており、作品を見るには最適な環境と言えるでしょう。映画を上映するスクリーンは厳しい規格が設けられています。映写機の明るさやスクリーンの色、音響など、細部にわたって規格が定められています。しかしながら街中での映画館では基準を満たしている映画館は少ないのが現状です。誤解のない様に説明しておきますが、設計、完成時点では勿論基準には合格しているので、基準を満たしていないというのは間違いなのですが、長期に機械を使用していると劣化は当然起きてしまうのです。
 今回映像を見せていただいた試写室は絶えず管理が行われており、キャメラマンが作り上げた本当の映像が見られます。育成塾ではこのような環境の重要性も知ってほしいために、授業を本物の場所で行っています。キャメラマンを目指す塾生たちには、どんな状況でも見られれば良いなどとは考えないでほしいです。
 午後からは、今回お世話になっている、東映ラボ・テック 株式会社のスタッフによる、現在のワークフローについて講義をしていただきました。日々進化する映像業界、毎年のように新しい技術や企画が生まれてきます。私たちキャメラマンも何が最善なのかを模索している状況です。そのような中でとても頼りになるのが今回講義をしていただいた技術者の方々なのです。今日は現時点で最善であろうワークフローを教えていただきましたが、塾生たちがキャメラマンになる時にはきっと新しい技術が生まれるでしょう。そのためにも今回講義をして頂いた方々とのつながりはとても大切で、今後も教えを乞うことがあるでしょう。真剣に将来を見据えた授業を行う育成塾、今日の授業内容だけではなく、人との出会いを大切に生かしてほしいです。


東映ラボ・テック


1309.jpg 12月 3日授業レポート   育成塾13期生

 今回は東映デジタルラボにて先週撮影をしたデータの確認をしました。まず初めに感動したのがデジタルラボの上映室の環境の素晴らしさです。スクリーンの高さは映写機と水平になるように合わせてあり、目線の高さも合う席から見た映像は美しかったです。私たちの撮影したデータはわかりやすく、709、Log C、カラコレされたLog、の順に編集されていて、それぞれの特徴をよく確認することができました。 午後にはそのカレーコレクションの工程を見学させていただきました。よくわかったことは、デジタルの技術の進歩は素晴らしく何でも修正することは可能であるけれど、撮影時に補正が必要ないくらいに撮れていることが、撮影部の技術にかかってくるということです。それは大変経験の伴う技術になるわけですが、どのように仕上がるかまで見通せた上で撮影を進められるような技術を持てるようになりたいと思わされました。想像に技術が伴った時、イメージ通りに上げることができたらこれ以上にない喜びを感じられるのではないかと思いました。いつの日か東映デジタルラボのような環境で撮影した作品を仕上げたりできる立場になれるよう、精進していきたいです。


文化庁ロゴ3

撮影助手育成塾便り.Vol.13-36

『 撮影実習:ARRI ALEXA 』


13-36-00.jpg

 本日の撮影助手育成塾の授業は「撮影実習」です。9月の合宿後に始まったデジタル撮影の授業のまとめです。使用したキャメラは“ARRI ALEXA”、先週練習したキャメラです。
実習では幾つかの設定を変えて撮影、設定の違いによってどのような映像になるのかを来週の授業で見てみます。デジタルのデータなので撮影した映像はその場での確認が可能ですが、育成塾では映画という事を考えて、来週の授業では映画館と同じスクリーンで見てみる予定です。現場で撮影した映像をスクリーンで見ることは良い体験となるでしょう。
 13期生は4月に入塾して多くの体験をしているので、作業はだいぶ上達しています。もちろん、まだまだ不安な部分は多いですが、細かく指導されることなく動けるようになったように思えます。特にデジタルでの撮影では、様々なデジタル機器に慣れた現代の人には、比較的受け入れやすいところもあり、私たちよりも詳しいのではないかと感心させられます。しかしその辺に落とし穴があり、うっかりしたミスが多く起こるのもデジタルでの撮影です。「初心忘るべからず」という言葉の通り、今後も確認を怠らないでほしいです。
 デジタル撮影の授業も本日で一段落しました。基礎知識から始まり、実際のキャメラ操作までを体験し、簡単な部分も難しい部分も良く分かったと思います。実際に卒塾後に入って行く撮影の現場の多くはデジタルでの撮影となるでしょう。良い部分も悪い部分も自分なりに理解して、フィルムとデジタルとの両方を考えることの出来る撮影助手となり、将来キャメラマンとしての知識を身につけてくれることを望みます。


ナック イメージテクノロジー


1309.jpg 12月 3日授業レポート   育成塾13期生

 今回は先週機材講習を受けたALEXAを使用した撮影実習でした。兼松塾長に教えていただく実習は合宿以来です。現場に近い環境で実践となると、自分のまだ足りないところの粗が目立ってしまいました。もう少し機材や撮影の流れにも慣れてきていると思っていましたが、スピードが求められる中、そしてひとつとして同じ環境のない撮影の中では、なかなかまだ思うように動けないでいます。受講中にこういった実習が繰り返しあることはとてもありがたいことです。ALEXAのわかりやすい構造のおかげもあり、カメラの設定は難なく進むことができました。カメラについてだけでなく、撮影の周辺環境についても操作性をよくするということは、自分が仕事をしやすい環境をつくることでもあり、助手の役割としても大事な部分になってくると感じています。機材のことや撮影の流れについて少しわかってきた残りの時間では、この辺についても考えていけるようにしたいです。


文化庁ロゴ3

ようこそ!
撮影助手育成塾
jsc撮影助手育成塾
撮影助手育成塾案内TV
動画:撮影助手育成塾
日本映画撮影監督協会
jsc.gif

JSC 日本映画撮影監督協会

会員数

正会員 : 302 名

名誉会員 : 9 名

特別会員 : 2 名

青年部 : 91 名

維持会員 : 25 社

賛助会員 : 24 名
MAP.gif
塾生連絡用 『塾生の広場』
00-001.jpg
撮影助手育成塾製作作品
2期生作品『足柄の詩 翼が欲しい』
動画:足柄の詩 翼が欲しい
3期生作品『足柄の詩 足柄の人々』
動画:足柄の詩 元気な郷 足柄の人々
4期生作品『足柄の詩 夢天翔ける』
動画:足柄の詩 夢天翔ける
6期生作品『足柄の詩 蒼いかぜ』
動画:足柄の詩、蒼い風
カレンダー
11 | 2016/12 | 01
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
最近の記事
過去ログ
小さな天気予報

-天気予報コム- -FC2-
検索フォーム
育成塾応援団

KODAK1.jpg

ナックイメージテクノロジー

三和映材

株式会社 小輝日文

西華デジタルイメージ

ビデオサービス

イマジカ

東京現像.

東映ラボテック

ヨコシネDIA

nkl2.jpg

セコニック
『映画撮影』最新217号発売
映画撮影217号

JSC機関誌『映画撮影』217号が

発売されました。

217号の特集は

『羊と銅の森』

『片警 宝音』

『私は絶対許さない』

『パンク侍、斬られて侯』

『スニッファー嗅覚捜査官 8Kスペシャル』

『フジコ・ヘミングの時間』

― 洋画の話題 ―

『シェイブ・オブ・ウォーター』

撮影の技術的裏側がわかる

「映画撮影」お問い合わせは

日本映画撮影協会まで。

03-3856-7896

定価¥800

バックナンバー


バックナンバーのお知らせ
JSC機関誌『映画撮影』のバックナンバーを販売しています。

映画撮影の話から、映画に託された思いまで、撮影担当キャメラマン自身が書いた撮影報告満載。


定価1冊 ¥800 (税込・送料別)


お問い合わせ、お申し込みはJSC事務所まで。

03-3356-7896

映画撮影216号


映画撮影215号


映画撮影214


映画撮影 213号


映画撮影212


映画撮影211


映画撮影210


映画撮影209


映画撮影208号


映画撮影207号


映画撮影206号


映画撮影205号


映画撮影204号


映画撮影203号


映画撮影202号


映画撮影201号


映画撮影200号


映画撮影199


映画撮影198号


映画撮影197号


映画撮影196


映画撮影195号


バックナンバーのご案内

バックナンバー
数に限りがございます。 売り切れの場合はご容赦ください。
関連リンク

茅野市観光サイト


蓼科観光協会


奥蓼科観光協会


白樺リゾート観光協会


車山高原観光協会


八ヶ岳観光協会