撮影助手育成塾便り.Vol.14-25
撮影合宿レポート 育成塾14期生 井上 滉貴
いよいよ9月22日から撮影合宿が始まった。
正直不安で仕方がなかった。今までやって来たことが上手くできるか?
撮影助手としてキャメラマンをアシスタント出来るか?
周りの人や仲間にけがをさせないで無事に撮影することが出来るか?
いろんな要素が自分を不安にした。
そして当日自分たちの班は撮影部からスタートした。自分はサポートということで班の皆と協力してカメラのセッティングをしたり運んだりした。緊張して、焦っていたので思うようにできず体力もかなり消耗した。この時にもっと現場で経験を積んでいれば焦らず正確に出来たのだろうか?とふと思いました。そしてあっという間に撮影が終わり課題を残したまま次の現場に移動した。次の現場では特機と照明の補助を行った。照明部では初めての事ばかりでセッティングをするだけで自分の中では精一杯でした。しかしその現場の中で機材の名前を覚えて行かないといけないので必死になって覚えた。また照明の当て方には何故この場所からなのだろうと考えながら行動した。この角度から当てる意味は陰影を作り出す、髪の毛に艶を出す、といろいろな事を考えていた。
また照明部はフレーム内に直接機材が入らないように工夫をしなければならないので、その事も考慮しながら照明を配置することがすごいと思った。
2日目の特機部ではレールを敷いてパンサー移動ショットを撮るというシーンでした。僕たちはNKLさんの指示のもとレールを敷いて撮影をする準備をしていました。移動しながら撮影するとはこんなにも大変で、難しいことなのだと思いました。パンサーを移動させる人とキャメラマンの息が合わないと意図したカットを撮ることが難しいので、パンサーや移動車を押す人の技量もすごく重要になっているのだと思いました。
この日に自分はセカンドを経験しました。セカンドは合宿の中で一番楽しみにしていました。キャメラマンについて回って画角を決めてどのようにしてレンズを選んでいるのかすごく興味がありました。木村さんは何ミリのレンズを使うのかを自分の方法で考案して決めていました。自分もそのようなやり方を確立していきたいです。
セカンドは被写体との距離を測ってフォーカスを決める。また出演者の導線をよく理解してフォーカスを送って行く。そのような事は頭でわかっていても実際にやってみるといろんなハプニングが起こり、その都度焦っていました。しかしそのようなハプニングは撮影していくうえで必ず起こってしまうことなので、その時にどのように対応していくかを冷静に判断して、客観的に見てその判断が正しかったのかを勉強しなければならないと思った。
今回の合宿で自分は本当に多くの事を学びました。またこの合宿が14期生の絆を強くさせたと思います。現場に出るということは仲間と協力をして物事を運んでいく。時には言い争いお互いの思いが上手く伝わらない時もあると思います。その中でどのようにしてその作品を仕上げて行くかを、もっと経験を積んで勉強をしていきたいです。
今回このような機会を設けさせていただいた撮影協会の方々を始め、全てのスタッフ、出演者、協力者、仲間に感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。

