撮影助手育成塾便り.Vol.14-37

本日の授業は久しぶりの撮影実習」です。9月の合宿以来になりますが、撮影の現場をすでに体験している塾生もいることもあり、その動きはだいぶたくましくなっていました。助手の頃は先輩からの指示で動くことが基本ですが、どのような作業で行うか自分なりに考えなくてはいけません。9月のころは初めてという事もあり、その都度指導をしてもらいながらでしたが、今回は自分なりの考えも交えながら動けていたのは良かったと思います。
先輩方の動きを見て作業を覚える事が一番です。現場では教えながらの余裕はないので、それが出来るかどうかで大きく変わってきます。まず、先輩たちの作業の手順にどのような意味があるのか、なぜその順番で行ったのか、などを見ながら考えてみると良いでしょう。難しく思えますが、今の塾生たちにはそのことが出来るようになりつつあり、育成塾で学んだ成果だと言えるでしょう。誰もがこのようにして一歩ずつ仕事を覚えていきます。そしてそれが当たり前になって来た時にやっと自分に余裕が出来るようになり、今度は撮影監督の狙いなどを見て、考え、そして自分のものにしていく余裕となっていきます。
今回の撮影実習はデジタルの総仕上げも兼ねています。デジタルもフィルムも基本的には変わらない作業をすると塾生たちは思ったでしょう。今後もデジタルでの撮影は増えていき、東京で開かれるオリンピックでは、映像記録という意味で大活躍すると思われます。その時の一瞬を記録したデータが自分のせいで消えてしまったという事のないように、これまで教わったデジタルの基本を忘れないでいてほしいです。

