撮影助手育成塾便り.Vol.35

本日は三和映材社にて、機材講習を行いました。デジタルの機材は何度もお話ししましたが、触って覚えることが一番です。フィルムキャメラと違って多くの機能が詰め込まれたキャメラは、各社がそれぞれ違った考えの下で開発されていることもあり、それぞれ違った特徴を持っています。それぞれのキャメラで同じ設定をするには、どのような操作で行うかなど、試してみることが一番わかりやすい方法なのです。今日は日本の代表的なメーカーの、Sony, Canon, Panasonicのキャメラをお借りして、それぞれどのような違いがあるか、触れてみることにしましょう。
早くからデジタルシネマ用キャメラの開発を行ってきたSony。 『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』で使用されたのは1999年です。その当時は大変な驚きで話題になりました。早くから開発に力を入れていたSonyは、デジタルに関して多くのノウハウを持っていることがキャメラからも分かります。
VARICAMの名称で知られるPanasonicのキャメラは、日本人キャメラマン、阪本善尚撮影監督が開発に協力しました。フィルム映像を知り尽くした阪本キャメラマンは、フィルム映像にこだわり開発した日本スタイルのキャメラと言えます。2005年に公開された、『男たちの大和』 は全編VARICAMキャメラを使用した作品で、大ヒットをしたことは記憶に残っています。
デジタルムービーキャメラでは最後発と言えるCanon。 スチールカメラメーカーとして有名なCanonですが、本格的なデジタルムービーキャメラはスチールキャメラのノウハウが色濃く出ています。多くのキャメラマンの意見を取り入れて進化を続け、今では多くの映画を世に送り出しています。また、Canonの作り出した技術は、多くのメーカーでも取り入れられています。
この様に今では海外のメーカーも含め、多くのデジタルキャメラが存在していますが、どれも良いところもあり欠点もあり、一概にどのキャメラが良いとは言えないでしょう。海外も含めて多くのメーカーから出されています。すべてを覚えることは難しいですが、撮影に必要な機能をどの様な操作で行うか、とにかく触って覚える、デジタルキャメラはそれ以外に方法はありません。塾生たちも卒塾後はデジタルのキャメラを使用する機会が多くなるでしょう。その時のためにも今は積極的に触れてみることが大切です。


本日はデジタルキャメラの機材講習でした。 デジタルキャメラには様々な機能があるため、その機能を一つ一つ確認しながらキャメラを操作しました。 ISO感度、レンズの絞り、シャッタースピードは相関関係にあることを学びました。 どのようなシーンを撮影するかによって、ホワイトバランスやレンズの絞り感度を調整するので、キャメラの機能について塾生の間に充分に理解しておきたいです。
