撮影助手育成塾便り.Vol.36

デジタルキャメラ機材の機材講習授業2回目。本日はARRI ALEXAキャメラです。ARRIはドイツのメーカーで、長く映画撮影用のキャメラを作り続けてきた会社です。35㎜フィルムキャメラから16㎜フィルムキャメラなどその歴史は古く、多くのキャメラマンからの要望に応えたキャメラを製造してきました。デジタルの時代になり、発売してきたのがALEXAシリーズキャメラです。ALEXAと言ってもその種類は多く、様々な用途に合わせたキャメラを製造しています。キャメラ自体の性能はとても素晴らしく出来上がっています。でも、何と言っても撮影部が使いやすい作りになっているところが他のメーカーとは大きく違っていると言えるでしょう。デジタル技術の進歩で様々なメーカーがそれぞれの個性を出しながらキャメラを製造していますが、長い経験と蓄積による作りは、撮影部の事を知り尽くした作りと言ってよいでしょう。数多くあるデジタルキャメラ、どのキャメラも良いところもあり、使い勝手の悪いところもありますが、ARRIのキャメラはその部分が少ないということから、多くの映画製作の現場で使用されています。したがって、これから撮影助手として活動していく上で覚えておかなくてはいけないキャメラのひとつでしょう。
ALEXAも他のメーカーと同じように日々進化を続けていて、毎年のように変化が見られます。基本的な部分でデジタル技術は完成の域まで来ていると言ってよいでしょう。最近4K・8Kの放送がテレビで始まりましたが、その技術自体はだいぶ前に完成しており、この度やっと本放送が始まったところと言えます。テレビで4K・8Kが必要かと言うと、甚だ疑問ではありますが、身近な存在になっていく事は間違いありません。4K・8Kだから良いと言うわけではありませんが、これからの時代、塾生たちも自分なりに研究を重ねていく必要があるでしょう。自分の映像表現を見つけられるように、まずは機材を知り、勉強してほしいです。

