撮影助手育成塾便り.Vol.41

15期生達の残りも僅かとなりました。現場の事も分かるようになり、実際に仕事もこなしている者もいます。残りの授業はこれから始まる撮影部として覚えていてほしい事などを中心に授業が進んでいきます。
新年1回目の授業は「キャメラマン講義」です。今年初めての講義は兼松 塾長に、残りの授業をどの様な気持ちで学んでいけば良いかをお話しして頂きました。
兼松 塾長はまず、塾長が撮影助手の時代に参加した作品『秋津温泉』(1962年作品)を見ながら、助手時代のエピソードを話してくれました。そしてこれから撮影助手として活動を始めるにあたり、様々な困難にも対応していかなくてはならない塾生たちに、撮影部、撮影助手ならではの解決策などをアドバイス、少々古い話ではあるので今の時代に通用するかは疑問もありますが、楽しい話は塾生たちを励ますには十分な様子でした。

フィルムによる上映は今となっては珍しいスタイルです。しかし、ノスタルジックな音と光は、なぜか癒しの空間にしてくれます。映画を見ていてもプロジェクター映像より、より一層心温まる作品に感じてしまいます。それがフィルムの持つ魅力なのでしょう。しかし上野氏がこのスタイルにて上映したのはノスタルジックな思いに浸るわけではありません。このデジタルの時代だからこそ、アナログの持つ魅力を知り、出来れば自分のものにしてほしいからです。
アナログは費用も時間も掛かるため今は敬遠されてしまいます。しかし今はまだ取り扱える人たちが大勢活躍していますが、それほど遠くないうちにこのような人たちも引退されることでしょう。技術の継承はそれほど難しいことなど、色々と語って下さいました。
