映画撮影助手育成塾便り.Vol.05-29
今週の育成塾は、先週の授業で撮影したフィルムを現像し、東映ラボ・テック株式会社の試写室にて上映しました。先週の撮影実習では様々なミスや失敗がありましたが、この日のラッシュ(撮影したフィルムを試写する事)を見ても、様々な問題点が出てきます。これらが実際の仕事であれば大きな問題となっていることでしょう。
このようにフィルムを装填しキャメラで撮影してみると、自分では出来ると思っていた事が実際には出来ていない事を映像が教えてくれます。この様な機会は簡単には得られず、育成塾ならではと言えるでしょう。
午後の授業は、お世話になっている東映ラボ・テック株式会社で技術を担当されている方から、現像所と撮影部の関係と、今の映像業界の最新技術を講義していただきました。映像業界の技術はとても速く進歩し、それに伴い撮影助手の仕事も日々変化するので助手として必要な知識も年々増えています。
育成塾では現在5期生が学んでいますが、卒塾し現場で活躍する1期生が授業の時に学んだ最新技術が、現在ではすでに古いものになりつつあることを今回の講義で知り、驚きました。今回、東映ラボ・テックで教えていただいた最新技術は、世界の映像制作を支えている日本の過去の技術が進化してできたもので、今年から映像を学ぶ塾生にとっては、大変難しいものであったに違いありません。しかし、間もなく卒塾し撮影の現場に入っていく彼らにとっては、今は全く分からなくとも、頭の中に留めておく必要があり、現場で仕事をしていく内に徐々に分かっていくことでしょう。今日教わった事柄もあと数年したら過去の技術となっているかも知れません。しかしこれらは、より良い映像を作りたいという考えから生まれてくることで、進化を拒否する事は出来ません。撮影部は日々学んでいく姿勢が必要なのです。
今回教えていただいた技術は、それぞれの企業が試行錯誤を繰り返し開発した技術も多く含まれています。一般ではなかなか学ぶ機会がない事ですが、必要と思われる技術を積極的に教える、育成塾ならではの授業です。
来週の授業はキャメラマン講義です。映画撮影部の世界では、現在も師匠と弟子の関係があります。キャメラマンは一つの撮影で多くの事をこなさなくてはなりません。実際はすべての事を一人で行うのは無理なので、頼りになるのが弟子である撮影チーフの存在です。その関係を、林 淳一郎 撮影監督と、チーフの北村 恵さんにからお話を伺いたいと思います。

11月 8日授業レポート 育成塾5期生2008年11月8日、東映ラボテックにてその前の週に撮影したラッシュフィルムの上映会がありました。私がピントのパートをしたところでは、ガラスに反射するスタッフと思われる人々の影が映ってしまっていて、散々なものでした。自分からまた仲間のパートのところでも他にも反省点を多々学ぶことができました。
また、東映ラボテックの木村さんからフィルムのこと、東映作品のこと、そしてDIやデジタル処理のことについて、午後にお話しいただきました。そこで、木村さんはスクリーンに映写されたものこそ映画であり、その他の媒体を通して観る作品は映画ではないとおっしゃっていました。確かに、デジタルでリマスターされたり、処理されたりすると、本来の作品が醸し出す味が消えてしまうのは事実だと思います。改めて、映画における情熱を語り、注いでくれた木村さんから頂いたお言葉は、とても大切なものだと学びました。




























