撮影助手育成塾便り.Vol.25

『 撮影実習合宿 ラッシュ試写&東京現像所スタッフ講義 』


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 長野県茅野市での『撮影実習合宿』が終わって10日が立ち、あっと言う間に過ぎた4日間の余韻も冷めたことでしょう。プロの撮影部に混じっての撮影では、プロの作業に速さに驚いていた塾生達も、今の自分に足りないものが身にしみて分かったことと思います。
今日は、調布市にある、株式会社 東京現像所にて合宿で撮影したフィルムのラッシュ試写を行いました。今回は東京現像所の試写室で、35ミリポジフィルムによる上映です。現在の日本(他国も同様)ではDCPによる上映が多く、ネガフィルムで撮影し現像処理をした後にポジフィルムに焼き付けるラッシュ試写は、ほとんど見ることがなくなりました。多くの場合はネガフィルムから直接デジタルのデータに変換してしまうので、今回フィルム上映で見ることが出来た塾生たちは貴重な体験をしたことになります。
一昔前までは撮影部を目指す人にとって、フィルム上映のラッシュは多くのことを教えてくれる意味で貴重な勉強の場でした。ラッシュを初めて目にする塾生たちにとっては、自分たちが撮影したフィルムが無事撮れているかどうかだけが気になっていたようですが、ある程度経験を積んだ人には、様々な情報が吸収できることで、ステップアップに欠かせない作業です。
また、フィルムはデジタルなどとは違い、フィルムの映像そのものを目で確認できるので、撮影者は次の映像作りへのデータとして活用していました。塾生たちにとってこのような作業を今後経験する機会はほとんどないでしょうが、失われつつある技術には、自分たちにとって必要なことも多くあることを知り、今のうちに学んでおくと、きっと将来役に立つことでしょう。
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 本日の午後の授業は、今回お世話になった東京現像所のスタッフの方々により、フィルム現像の作業やフィルムの取り扱いでの注意点などを、工場見学などを交えて講義をしていただきました。デジタルのようなテクノロジーではなく、化学反応を利用したフィルムの現像は、温度や湿度、現像液の管理など様々な苦労があります。それには、ベテランの技術者が持つ長年の経験が大きな力を発揮しています。
 しかしながらこの貴重な技術も時代の流れの中で失われていくのではないかと心配しています。撮影技術も現像の技術も失ってからでは遅すぎることを、これから映像制作者となって行く塾生達も皆さんも、今一度よく考えてみてはいかがでしょうか。


東京現像所


1210.jpg9月26日授業レポート   育成塾12期生 柳園 丈滋

 長野での撮影合宿を終えてから初めての今回の塾では、調布にある東京現像所にて合宿のラッシュ試写と東京現像所のみなさんから現像技術やポストプロダクションについてお話しいただきました。
 午前はラッシュ試写です。フィルムで撮影して、フィルムでラッシュ試写という流れはほとんどの塾生が初めてだったと思います。僕は自分が撮影部で関わったシーンがちゃんと撮れているかということが心配でしたが、他の班が撮影部であったシーンも含め、全て撮れてはいたのでまずは安心しました。しかし映ってはいても、フォーカスがあまかったり、露光が適切でなかったり、やはりフィルムでの撮影がどれだけ大変で、技術と経験が必要なのかを実感しました。静かな試写室の中で、1カット1カット流れていく度に、撮影中のことを思い出して感慨深くなったり、講師のみなさんにミスを指摘されて冷や汗が出るような気持ちになったりと、ラッシュ試写は恐ろしいものだと思いましたが、これがやはり映画作りの難しさであり、おもしろさであるようにも感じました。そして一番に感じたのは、言葉で表現するのは難しいけれど、フィルムの質感というのは観ていてとても心地よく、このメディアがもうほとんど使われなくなっていくのはもったいないように感じました。
 午後は現像所内での講義と見学です。日本では他にもいくつかフィルムの現像所は残っていますが、時代の流れに押され、会社名に「現像所」と付くのは東京現像所さんだけになってしまったそうです。そんな場所でラッシュ試写を観ることができ、現像機や真っ暗な現像室を見ることができたのは最初で最後の機会だったと思います。とても良い経験をさせていただきました。土曜日で動いていなかったここにある現像機が、全盛期には24時間毎日フル稼働していたということを聞くと、デジタル世代の僕でも、フィルムでの撮影を経験した後にはとても寂しいことであるように感じました。
 1日を通してフィルムの良さを知ることができた今回の塾でした。今日感じたことを忘れないように、今後も映像に関わっていきたいと思いますし、機会があれば、フィルム撮影の現場で仕事をしたいと思いました。


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