撮影助手育成塾便り.Vol.26

『 キャメラマン講義:清水 良雄・柴主 高秀 撮影監督 』


清水-良雄-撮影監督 本日の授業は「キャメラマン講義」です。午前に講義をして下さったのは、清水 良雄 撮影監督です。清水氏はドキュメンタリー映画を中心に活動されています。今日はアメリカ人監督、ジャン・ユンカーマンと共に1990年に製作されたドキュメンタリー映画、『老人と海』を見ながら、その時その時起こる一瞬を撮影するドキュメンタリーの難しさ、苦労などを話してくださいました。劇映画と違い、ドキュメンタリーでの撮影では先を見る目が必要となります。次に何が起こるか分からない時の中で、被写体として追いかけている人を知り、状況に応じて撮影を変える判断を瞬時にこなすことが求められます。何より、映画を観ている人に作品の内容を伝えることが大切で、その時の感情を伝えることが出来る1カットを逃すことなく捉えるには、キャメラマンの感性と力量が問われます。逃した一瞬は二度と戻らない中での撮影は、緊張の連続ですが、清水氏はそれすらも楽しみに変えてファインダーを覗いています。まさにキャメラマンの勝負ともいえるドキュメンタリー撮影、塾生達にもキャメラマン魂が伝わった事でしょう。
柴主-高秀-撮影監督 午後からは現在公開中の映画、『日本のいちばん長い日』を撮影された、柴主 高秀 撮影監督に講義をしていただきました。柴主氏は、『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』『スープ・オペラ』など、人の表情や感情を上手にとらえる事が出来るキャメラマンとして有名です。
 今も撮影で忙しい柴主氏、現在の撮影現場で感じる思いを塾生に話してくれました。デジタル撮影が中心となっている現在、フィルム時代に撮影助手が出来ていた作業が出来ない助手の多さに悩んでいるようでした。しっかりとした作業を教えられる助手の減少などデジタルという効率化の中で失われていくものの多さに将来を不安視していました。現在、映画撮影の現場において撮影助手の不足が問題になっています。これは、昔のようにしっかりとした作業の出来る撮影助手が不足しているという意味で、人が少ないという意味でないことが問題となっています。費用の削減を目指してきた制作サイドですが、人材不足で困ってしまう結果となっています。人材の育成はしっかりとした人材によって成り立ちます。柴主氏は撮影助手育成塾が行っている人材育成は貴重な存在であることをおっしゃってくれました。今の現場では教えてもらえない事を教えてくれる環境を、映画業界全体で考えなくては、近い将来日本映画が衰退してしまうのではないかと心配するのは柴主氏だけではありません。撮影助手育成塾は映画の将来のためにも、人材育成に力を注いでいきたいと思います。


撮影助手育成塾


1209.jpg10月 3日授業レポート   育成塾12期生 三木 和樹

 今日の講義は久しぶりにカメラマン講習の時間でした。
午前の講義は、懇話会で何度かお会いした清水良雄撮影監督でした。
講義では清水さんが撮った老人と海、魂のリアリズムなどを解説しながら映像を見せていただきました。
 元々この2本の作品を観ていたので制作秘話やどの様に撮影したのかなど直接解説していただいて、全く異なる視点で物語にのめり込むことが出来ました。
 印象的だった制作秘話は、漁師と撮影の制作に来ていた女性スタッフが結婚したことです。何の説明もなく漁師さんの隣に女性が座っていたので、個人で視聴していた時は、島の女性で奥さんか何かだと思いましたが詳細を聞くまで全く分からず、作中で説明されることもなく物語が進行していきました。
 ドキュメンタリー映画といえ演出があり時系列もバラバラで編集や映像の撮り方次第で観ている人の印象を大きく変えることが出来ると今回の講義で分かりました。
  清水さんの映画はまだこの2本しか観ていないので今度は劇映画を観て感想を聞きたいです。
 午後の講義は柴主高秀撮影監督の講義でした。
 柴主さんはリングやいま会いに行きます、スウィングガールなど多くの著名な作品を手がける名キャメラマンです。
 ヴィヨンの妻の居酒屋のシーンで、狭い居酒屋の中に人が賑わい騒いでいるシーンでカットがいくつも変わる場面がありましたが、役者の位置や構図や画角とフォーカス送りが素晴らしく(フォーカスマンが凄いのか?) 自然に画面の何処に目を向ければいいのか視点を誘導されてしまったシーンがありました。
 映画について様々な質問をしてみたかったのですが、今回の講義では合宿についてのことを話し合いました。
 私は合宿中にフィルムを感光させてしまいましたが、柴主さんには「君は誰よりも貴重な経験をした。本当に良かった」と言われました。最初聞いた時、拍子抜けしてしまいましたが、改めて思い返しこの仕事をする上で忘れてはいけない経験をしたんだと自分の中で整理することが出来ました。反省点が多すぎて顔をしかめたくなりますが、この経験や失敗を活かし自分に自信が持てるような仕事が出来るように頑張ります。


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