撮影助手育成塾便り.Vol.45

『 16ミリ機材講習:ARRI416・ARRI16SR3-HS 』


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 本日は12期生達にとって撮影助手育成塾で学ぶ最後の“機材講習”授業となりました。最後に学んだ機材は16ミリフィルムキャメラの“ARRI SR3 HS”キャメラと“ARRI 416”キャメラの2台です。
16ミリフィルムでの撮影は、最近ではかなり減ってきていると言えます。以前はテレビドラマや記録映画、プロモーション映像などの多くの作品で使用されていましたが、ビデオ撮影に比べると、フィルムでの記録時間の短さや、制作コストなどの問題もあり、ほとんどがビデオに取って代わり、特に最近ではキャメラがデジタルとなり、一層使用される頻度が減ってしまいました。
 しかしながらデジタル技術は16ミリフィルムに新たな可能性ももたらしました。35ミリフィルムの半分という大きさから、映像的には粗い粒子が目立っていたのですが、スーパー16ミリ撮影とデジタル技術、そして進化したフィルム性能によって、35ミリと変わらないクオリティーを出せるようになりました。被写界深度などどうしても出せない部分はありますが、飛躍的に向上することができたクオリティーによって、近年では16ミリフィルムによる映画製作が増えてきたのです。16ミリと言ってもフィルムですから、デジタルでは出せないフィルム独特の色彩と映像世界が出せることは大きなメリットとなります。35ミリでは出来ない予算でも、16ミリなら範囲内に収まるということで、16ミリを選択する制作者が増えています。
 増え始めている16ミリフィルム撮影ですが、一方で大きな問題も出てきました。それは16ミリキャメラを取り扱える撮影助手の不足です。35ミリフィルムは今でも大きな作品の映画やテレビCMでは多く使用されていますが、一部の映画に限られつつある16ミリは、撮影現場を体験できるチャンスが極端に少なく、機材の取扱いを覚える環境がないのです。映画製作や映像を教える大学や専門学校の中には、今でも16ミリフィルムを使用して教えている学校もありますが、現在の映画撮影で使用する機材よりかなり古いキャメラばかりで、覚えたとしても今の機材では通用しないのと、35ミリとは少し違う取扱いは学校などでは教えられません。確りとしたプロの撮影助手から大切注意点を学ばなくては、プロの撮影現場では怖くて使えないのです。ひょっとすると近い将来、『キャメラはあるけど撮影助手がいないので撮影が出来ない』などということも現実的に起こる可能性が出てきているのです。
 今回12期生達は貴重な体験をしました。わずか1回の授業ではありますが、今まで沢山機材に触れてきた塾生たちには十分ではないまでも、きっと取扱いができるようにはなってくれたと思います。これからの撮影助手は、映画を楽しみにしている人達の夢を背負っているように感じます。味わいあるフィルム映像を後世に残すために、撮影助手育成塾は人材育成に頑張って参ります。

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1207.jpg2月20日授業レポート   育成塾12期生 白川 祐介
 16ミリフィルムを使っての講義でした。16ミリのマガジンやカメラはコンパクトで取り扱いやすそうに見えましたが、その分作業が細かく、サイズが小さい分窓ゴミなどが出てしまうととても目立つので、35ミリフィルム以上の注意が必要ということでした。自分も何度もマガジンに詰める練習をしたのですが、一度フィルムをしっかりと止めないままカメラに乗せてしまい、マガジンの供給側のフィルムが外れたままフィルムが入っていくという大きな失敗をしてしまいました。本番であれば大事な撮影素材が何分も無駄になってしまうというとても大変なことなので、気づいたときには血の気が引きました。一つの簡単な確認ミスが撮影全体を止めてしまうという典型的な例です。一つ一つ確認しながらの作業を忘れないようにしなければいけないなと本当に体感として覚えることができました。
 講義後に上映中の16ミリフィルムで撮影した『キャロル』という映画を見てみたのですが、16ミリフィルムのもつ特徴が作品の内容によく合っていて、映像表現の手法としてのフィルムはまだ健在だなと感じました。日本でもその表現をできる16ミリフィルムがなくならないよう、自分たち若い世代がしっかりと受け継いでいきたいと感じました。

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