撮影助手育成塾便り.Vol.49

『 キャメラマン講義:上野 彰吾・篠田 雪夫 撮影監督 』


上野 彰吾 撮影監督 本日の撮影助手育成塾はキャメラマン講義です。育成塾では即戦力となれる助手の育成を目的に授業を行ってきました。今日は間もなく卒塾する12期生達に、撮影所の原点に触れてもらおうと、午前中に上野 彰吾 撮影監督、午後に篠田 雪夫 撮影監督のお二人に講義をして頂きました。
 上野氏の講義は、撮影部としてだけではなく、これから活動するのに必要な心構えと、映画の原点であるフィルム上映でした。上野氏が撮影した『草の上の仕事』という作品を、今では珍しい16ミリフィルム上映という形で観させていただきました。私たちの仕事は行う作品ごとに集まるスタッフが変わり、そのため実にたくさんの人と仕事ごとに出会うことになります。上野氏はこのような出会いを大切にすることと、自分をいかに記憶に留めてもらうことの大切さを教えてくれました。それはこの仕事をする上での楽しみでもあり、大変なところでもあります。キャメラマンと言っても仕事がなければ肩書きだけでしかありません、塾生達もこれから人との出会いの中から裾野を広げて行き、自分の将来へつなげていかなくてはならないのです。では、将来につなげるにはどのような事をしていけばよいのか?上野氏はご自身の経験からそのことを教えて下さいました。 そして、今はあまり見ることのないフィルムによる上映、自分で撮影したフィルムを映写機に掛けて上映することはこれからほとんどないでしょう。苦労して撮影した自分が、この作業をするのはどこか嬉しいもので、上野氏はDVDやハードディスクでは味わえない感覚を塾生に教えたかったのではないでしょうか。
篠田 雪夫 撮影監督 午後からの篠田 雪夫 撮影監督の講義もそんな昔の感覚を教えてくれる授業でした。篠田氏はテレビCMやイベント映像などを手がけてきた方です。特に今では日本で見ることができなくなった大型映像の“IMAX(アイマックス)”映像などを手がけてきた方です。篠田氏は授業で“Mitchell 35㎜Camera(ミチェルカメラ)”を分解し、キャメラの構造を塾生たちに見せて下さいました。しかし篠田氏の真の意味は、キャメラの構造を教えることより、昔の撮影部はキャメラの分解ぐらい撮影助手なら皆当たり前のように出来たことを教えたかったのです。一昔前の撮影助手は、現場でキャメラが壊れた時には自分で修理をしたものです。誰もが自分の道具の中に修理道具一式を持ち、キャメラの構造を覚え、修理の手順も知っていました。このことにより、機材の構造を知り、それを応用してアクセサリーなどを自作したものです。このことがキャメラマンとして映像を作る上での発想を広げる元となりました。今は便利な機材が数限りなくそろっているので、どの機材を使って撮影すれば良いのかだけを考える人がほとんどです。「なければ機材などは作ってしまえばいい」一昔前は誰もがやっていたことを今の若いキャメラマンはしません。作られた規格の中で行える範囲で考えているだけでは、新しい発想は生まれません。今のキャメラは電子部品の塊で、自分で分解修理などやってはいけないことですが、自分の撮りたい映像があるのなら、一から作ってでも撮影する、そんな心構えの出来る撮影部に、塾生たちにはなってほしいです。


撮影助手育成塾


1210.jpg 3月19日授業レポート   育成塾12期生 柳園 丈滋

 今回は上野彰吾撮影監督と、篠田雪夫撮影監督が講義に来てくださいました。
 上野さんはまずご自身の映画の原点というのを明確に教えてくださり、それぞれの塾生にも映画の原点を聞いてくれましたが、上野さんほど自分のことを語れる塾生はいませんでした。私も撮影部の仕事をやろうというきっかけがあったにせよ、なぜそのきっかけが生まれたのか、自分に対する深い自己考察が足りていなかったように感じます。今後ずっと撮影の仕事をやっていくには、その原点がとても重要であるということを上野さんは教えてくれました。そして上野さんがキャメラマン初期の頃に撮影された16mmフィルム作品をフィルムで上映してくださいましたが、とても緑が美しい印象で、これこそがフジフィルムなんだと感じました。また、目の前で映写機が回り、その音を聞きながら映画を観るということが、生きた光を観ている感覚でとても心地良いものでした。
 篠田さんはMitchellの35mmフィルムキャメラを解体しながら、フィルムキャメラの基本的な構造を教えてくださいました。その精密な部分を私達に見せるために、GoProをモニターに繋げながら分かりやすく説明してくださいましたが、篠田さんがそのGoPro用にプロクサーを前日に自作されたということにまず驚きました。撮影部であればそういう自ら道具を作り出すような対応力も必要なのだと思いました。また、私は子供の頃はおもちゃや機械を分解して中身を見ることは好きだったので、懐かしい感覚で少し興奮しました。これは古いキャメラですが、やはりフィルムキャメラというものは基本的な構造は全て同じだということを再認識しました。


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