撮影助手育成塾便り.Vol.13-25

『 撮影実習合宿ラッシュ試写&㈱東京現像所 講義 』


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 長野県茅野市での撮影実習合宿も終わり、初めての体験の余韻も消えたことでしょう。合宿での経験を糧に、更なる飛躍をするべく後半戦の始まりです。
本日の授業は調布市にある、株式会社 東京現像所の試写室をお借りして、合宿で撮影したフィルムの『ラッシュ試写』です。ラッシュとは、撮影されたネガフィルムをポジフィルム焼き付け、それを映写機で上映することを言います。塾生たちも頑張ってアシストしたフィルムがどのように映っているのかを初めて観る緊張の時です。フィルムはご存じのように撮影中はどのように撮れているのか分かりません。フィルム現像という作業を経て初めて分かるものです。言うなれば、成功も失敗もこの時までは分からないという事になります。もちろんプロである以上失敗は許されません。ちゃんと撮れていることが当たり前と疑わないスタッフの中で、ドキドキしながらラッシュが無事に終わることを願っていた助手時代が思い出されます。塾生である彼らにはまだこのような緊張は分からないでしょうが、きっとその一片は感じ取ってくれたことでしょう。
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 午後からはお世話になった東京現像所の方から、フィルム現像とその後の処理までを講義していただきました。現像所と撮影部は密接な関係にあります。少しでもフィルムの知識がある方ならわかることですが、フィルムでの撮影には後処理と言われている、ラボでのワークフローは大切なものです。なぜなら撮影しただけの状態ではキャメラマンとしての仕事は終わりません。ラボでの作業を経てようやく映像として完成するからです。キャメラマンは撮影時に後処理での作業を考え、撮影現場での作業を決めていきます。そのためにはラボで出来る作業の事を知識として知っておかなくてはなりません。この事はこれから少しずつ勉強をしていかなくてはならないので、大きな作品に参加できるような撮影助手になるために、これから卒塾式まで基礎をしっかりと学んで頑張ってほしいです。


東京現像所


1304.jpg 9月 17日授業レポート   育成塾13期生 高木 泰宏

 この日は合宿で撮ったフィルムのラッシュを見て、なおかつ現像所の中を見学させて頂くという授業でした。
 午前中はまずラッシュを見たのですが、蓼科の自然が想像していたよりもずっと美しく映っていたので、まずそのことに感動しました。中でもあけぼのの中、町の上を漂う雲の映像がとても荘厳で、フィルムの味わい深さも加わってか、すごく美しく感じられたのが印象深かったです。その他にも色々と綺麗なカットが沢山あって、キャメラマンの木村さんをはじめ、照明や特機の方々も、皆さんの力量が素晴らしいということを、改めて思い知らされ、感銘を受けました。
 ただ、惜しむらくはフォーカスが合っていないカットがかなり目立った点なのですが、これは僕たち助手の責任であることは明白です。どんなにバタバタした現場でも、どんなに場の空気が逼迫していても、キチンとメジャーで測って、深度表を確認しつつ、丁寧にフォーカスを置かなければならなかったのだということを痛感しました。ただ、偶然だったのかもしれませんが、僕がフォーカスを置いたカットは全部奇跡的にピントが合っていたので、少し嬉しかったし、反省点だらけの今回の合宿に、微かな明るい材料となりました。助手にもなっていない塾生の身分でありながら、このように画作りに参加させて頂き、その結果に一喜一憂するような体験をさせてもらえたことに、改めてこの育成塾のありがたさを感じてしまいます。撮影という仕事が本当にクリエイティブで面白い職業であるのだということを、合宿に参加して、またこのラッシュを見て、つくづく思い知りました。
 午後からは現像所の中を見学させていただくことができました。これもまた非常に貴重な体験で、普通は体験できないようなことです。フィルムを現像したりポジに焼いたりするための大掛かりな装置を見ていると、フィルム全盛の頃の活気が偲ばれて、すごく興味深かったです。よくフィルムは目で見て手で触れられるから素晴らしいとか言われますが、目で見て手で扱わなければならない媒体だからこその大変さもそこにあるのだと思います。かさばるということが、これだけ機械類を巨大にしているのだし、暗室や現像液を送るパイプなど特殊な設備が必要になっているのだと知りました。フィルム愛好者の僕としては、この設備がいつまでも稼働し続けてくれることを祈らずにはいられません。


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