撮影助手育成塾便り.Vol.13-34

『 株式会社 ヨコシネ ディー アイ エー (YOKOCINE D.I.A.)見学 』


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 本日の撮影助手育成塾の授業は、横浜にある「株式会社 ヨコシネ ディー アイ エー」にて行いました。先週撮影した映像の検証と、ヨコシネが取り組む映像の保存(アーカイブ)についての講義をしていただきました。
 フォーカス特講については塾生がそれぞれ自分の送ったフォーカスを見て技量の足りなさを知り、今後につなげていってもらいたいと思います。それよりも今大きく映像業界が直面している問題に「映像の記録(アーカイブ)」があることを、これからキャメラマンを目指している塾生には知っておいてほしいです。毎年多くの作品が作られていますが、そのほとんどの作品がしっかりとした保存が行われていない現実があります。作品の保存には多額の費用がかかるのが一つの原因ではありますが、業界全体の意識の低さもあるようです。キャメラマンは自分が撮影した映像にとても愛着があるので、いつまでも良い状態で保存してほしいものです。ヨコシネでは保存状態の悪かったフィルムなどを修復、復元、デジタルによる保存を行っています。その作業は大変なもので、職人による技術が要求され、緻密な作業によって新たな作品として生まれ変わっています。今撮影はデジタルとなり、新たな時代となっていて、今後どのような形で保存をしていくかが課題となっています。フィルムと違ってデジタルのデータは目での確認ができないだけに、いつ消えてしまうか分からないし、その保存方法も確立されていないのが現状のようです。今後技術の進歩によって確実な保存が出来る様に、私たち撮影者も働きかけていく必要があるでしょう。
 またこの日は、塾生たちは少し前まで行われていた、「ネガ編集」を体験させてもらいました。ネガ編集というのは、撮影された元であるネガフィルムを編集する作業の事を言いますが、この作業も熟練した編集者よって行われる大切な作業です。撮影部には直接関係のある仕事ではありませんが、職人技によって行われる最も重要な作業を体験することによって、プロ意識をしっかりと理解してもらいたいという思いで体験してもらいました。きっと塾生たちにとって、最初で最後の体験でしょう。人の手が生み出す作業の楽しさと責任の重さはきっと理解できたことと思います。プロ意識をつけてもらうには自分で体験することが大事です。 これからの撮影部人生の中で、今回の経験がきっと役立つことでしょう。


ヨコシネ


1304.jpg 11月19日授業レポート   育成塾13期生 高木 泰宏

 この日はヨコシネさんにお邪魔して、前の週に撮影したデータを元に、カラーコレーディングのやり方を教わり、またそれに使う施設の見学等をさせていただきました。
 残念なことに、前週にやった撮影で、記録方法を間違って設定していたために、非常に情報量の少ない圧縮形式での録画になってしまっていました。つまり、撮影されたデータに、色々な変化をつけるほどの容量がなく、完全に色を調整することができません。これもひとつ勉強になることなので、この失敗を活かし、次回からはもっと使用するカメラの説明書をちゃんと読み、記録形式もきちんと確認しなければならないなと思いました。
 ヨコシネさんで使っていたカラコレのソフトは、ダヴィンチ・レゾルブというもので、これはイマジカで見せていただいたものと同じでした。フィルムのタイミングと違って、これだとすごく細かいところまで数値を変更することが出来、それによって様々な色合いを調整することが可能となっていて、改めてデジタルの便利さを感じました。
 現在ヨコシネさんはフィルムの現像事業からは撤退されており、フィルムの存続を考える限りにおいては、非常に残念なことです。しかしながら、世界中には、今まで百年以上もの間撮影されてきた、膨大な量のフィルムが溢れかえっています。これらを修復し、デジタルにスキャンし直すなどのアーカイブ事業に、現在ヨコシネさんは力を入れておられるそうですが、長い間フィルムに触れてきた実績のある職人さんたちのいるラボであるからこそ、それが出来るのだと実感しました。
 フィルムの酢酸の匂いが染み付いた、古き良き昭和の趣があるラボの中で、ネガ編の体験をしたことは、生涯忘れない思い出になりました。あのときもらったネガのスリーブはこれからの僕の宝物にしたいと思います。


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