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撮影助手育成塾便り.Vol.03

『 キャメラマン講義:藤澤 順一・佐々木原 保志 撮影監督 』

藤澤 順一 撮影監督 本日の授業は先週に引き続き、「キャメラマン講義」です。これから撮影部を目指そうとする塾生たちにとって、撮影部の長である、撮影監督とはどのような人なのかを知っておくことは大切です。講師に来てくれる撮影監督の話に何を感じるか、感じてくれるか、とても楽しみな授業です。
 午前の講義は、2013年に『舟を編む』、2015年に『ソロモンの偽証 前篇・事件』で日本アカデミー優秀撮影賞を受賞、昨年の秋には紫綬褒章を受章された、藤澤 順一 撮影監督です。藤澤氏は塾生たち一人ひとりに、「なぜ撮影部を目指したのか」を質問し、その答えに対し丁寧に答えてくれました。また藤澤氏はご自身の作品、『妖怪天国』(1986年)を塾生たちに見せ、映像制作の基本を教えてくれました。1986年は今のようなデジタル技術はありません、全てが人によるアナログな世界、見ている映像の一つひとつにスタッフのアイデアや苦労が垣間見られます。この当時はスタッフ誰もがアイデアを出し合い手作りで撮影が進められていました。誰もがより良い作品にしようと努力し、その努力は完成の喜びと共に、次の作品作りの反省でもありました。想像力は作品作りの原点です。まずは様々な映画・映像を見て、どのように撮影したのかを考えてみる事から始めると良いでしょう。
佐々木原 保志 撮影監督 映画はスクリーンの中に人を創りだす仕事です。スクリーンの中に広がる世界に人々は引き込まれていくのです。午後の講義をして下さったのは、『ハナミズキ』『GONIN サーガ』など、ロマンスからアクションまで幅広い作品を手掛けている、佐々木原 保志 撮影監督です。佐々木原氏はキャメラマンを目指す塾生たちに、作品を手掛けるうえで必要な事や、これからどのような事を学んでいかなくてはいけないのかを教えてくれました。映画を製作していく上で色々なことを学んでいかなくてはなりません。様々な性格の人が暮らす世界では、その第一歩が「人を知る事」です。 
キャメラマンとしてどのように人を描くかはそれぞれのキャメラマンによって違うでしょう。まず考えなくてはいけないのが、登場人物がどのような性格で、その性格の人はどのような行動をするのかなど、人の原点に返って考えなくてはいけません。監督の領域ではないかと思いますが、キャメラマンは第2の監督と言われるように、作品作りの中では大きなウエートを持つパートです。常日頃から学んでいかなくてはいけないと、佐々木原氏は教えてくれたように思えます。
 日常は常に学びの場です。すれ違う人から街中でおしゃべりしている人まで勉強の材料です。電車の中でスマホに見入るなど愚の骨頂と言えるでしょう。乗り合わせた人がどの様なしぐさをし、どのように歩くのかまで、興味深く観察するような視点を養ってほしいです。

撮影助手育成塾


15期4月28日授業レポート   育成塾15期生 コンドウ ヒロシ

 今週は、午前に藤澤順一さん、午後には佐々木原保志さんと、撮影監督お二人のお話を伺った。藤澤さんの授業では、初めに御自身が撮影を担当された『妖怪天国』を見せてもらい、みんなで感想を出し合った。藤澤さんのお話で印象的だったのは、昔は工夫をして映画や映像を作っていたという事。今はデジタルカメラの性能や優れた編集機材などの力で、映像をある程度思いのままに加工をする事が出来るが、昔はそういう事は簡単に出来なかったので、道具類やセットの作り込みから、カメラワークやカメラの設置ポイントの調整まで、役者スタッフみんなが考えながら撮っていたので楽しかったと話されていた。その話を伺い、世の中が進歩した事で便利な事も多くなったとは思うが、画面に映らない所の苦労があり、それによって映像に深みが出たりしたのだろうと、お話を伺って感じた。
 そして佐々木原さんからは、御自身の今までのキャリアと撮影にまつわるエピソードや教訓、そして塾生が仕事を進めていくうえで読んだ方が良い書籍の紹介を頂いた。お話の中で印象的だったのは、他のスタッフを動かすにはノーアイデアではダメ、主要スタッフとして成長していくには映画の共通言語となる知識や理論を持つ事が必要という事。技術を身に付けたり、経験を積んでいく事ももちろん大切だが、映画を多面的に見る事も必要なので、そういった能力を身に付けるには沢山の本を読んだり、たくさんの人達とコミュニケーションを取りディベートをする事も必要という事だった。
 これから機材の取り扱いなど実技のレクチャーも教授頂くが、それと並行して今回紹介頂いた本を読む事で知識も蓄えながら、過ごして行きたいと思う。

文化庁 次世代の文化を創造する新進芸術家育成事業

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